『競技能力底上げの一考』について byかんとく

本日、久々に体重を計ってみたところ、LW級リミット一杯だった。

昨年夏も10年以上言葉にしてきた”渚の女かっさらう計画”のために

むやみに身体を鍛え、ライト級リミットまで減らしたのに、また増えている。

思えば、”膝の外側を痛めた”というまことしやかな言い訳をし、

寒い寒い冬の間、全く運動していなかったから致し方なし。

ということで久々に補強運動をしてみたところ、

スクワット50回で太腿が攣りそうになる。

わが身に押し寄せる歳月や、嗚呼、無情。

そういえばこの文章を打っている際に、我が腕を見ると

学生時代にあんなに鍛えたはずの肘から先が、針金のようになっている。

カフカじゃねえが、ワタクシ昆虫に変身中ですか。

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まあ今年も部室で新入部員に向かって

「ボクシングの為だけの筋肉なんかけるきないだろ?

渚の女かっさらうためなら筋トレできるやろ?」という口先だけの標語を言いながら

ワタクシも筋トレに精を出すこととしよう。

下世話な目的のほうが頑張れる俗物ですから、ワタクシ(ニヤリ)。

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そんな自虐ネタはさておき。

先般、新聞を眺めていると、なるほどなあという記事を発見。

毎日新聞大阪版4月6日朝刊で、沖縄の興南高校の

公式野球選抜大会優勝の解説記事が載っていた。

そういえば、ワタクシの高校時代くらいまで、

沖縄の高校が甲子園で優勝するなんて予想できなかった。

別に馬鹿にしているわけではなく、他県と違い、野球推薦の枠も少ないだろうし。

わざわざ遠路はるばる沖縄の高校へ進学させる親は少ないだろう。

いざ県大会があるといっても、他の県であれば自家用車で応援に行けるものを

飛行機に乗らないといけないのである。

そういう意味で、沖縄県の代表は、それこそ自前の戦力を強化して

出場するのが当然であったはずだ(物を知らないワタクシの憶測ですが)。

・・・・・

まるでプロ野球のように助っ人が当たり前の他県と違って

その自前の沖縄チームが甲子園で優勝するという世の中である。

もちろん、選手と共に指導者が熱心に取り組んできたという部分こそが

一番大きなスポットが当たるべきことだが、それと同時に県高野連としても

工夫をしてきたであろうことが、上記解説記事のなかに発見できた。

・・・・・

運動部の石井記者のその文章を引用すると、

「私は1月9日の取材で、強さの土壌を垣間見ることが出来た。

県内の高校野球部員が体力や野球技能の基礎能力を競う『野球部対抗競技大会』。

基礎の重要性を広めようと、本土復帰翌年の73年に始まり、

もう38回目となった独特の行事だ。

陸上競技場で○百㍍、○千五百㍍、○遠投、○立ち三段跳び、○千八百㍍リレー、

近くのグラウンドで○ティー打撃、○塁間走(べース一周)、

○塁間継投(本、一、二、三塁の4人で規定順に26送球)の計8種目を競う。

~中略~

競技中は、学校ごとに仲間への掛け声や指笛が飛び、試合での応援合戦さながら。

だが速く走る選手や、ティー打撃、塁間継投などで高い技術を披露する選手がいると、

学校を問わず誰もが目を輝かせて間近で見つめ、拍手も起きる。

その技術に自分も近づきたいと注視した選手も多かっただろう。

~中略~

安里元理事長は『全国に通用する力を付けたいと必死だったが、

県外へ練習試合に行くのも難しい。だからみんなで協力するしかなかった。』と話す。

~中略~

秋田、栃木、香川など近年、甲子園では戦績が振るわない地域では、

試合の機会を増やすしくみをつくったり、中学と高校との連携を強めるなど、

関係者が結束して動き出している。

沖縄の取り組みや精神が生んだ成果は、他の地域にも大きなヒントとなり、

全国的なレベルアップへと導く力を秘めている。」

(毎日新聞大阪版4月6日朝刊p.7、オピニオン面)

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一概には言えないが、昨今の若者、よく怪我をする。

とある指導者と話していて出てきた言葉に同感だったのが

「パンチをもろに食らう人間が前より多いですね」ということ。

或いは運動神経の悪かった(今も良くないが)ワタクシでさえ、

「出来ないのは仕方ないとしても、何故良い動きをコピーしようとしないんだ?」

と思うことがある。

そういう意味では、沖縄県高野連が取り組んでいる、ある意味での運動会。

これは選手の身体能力向上のために、良いシステムではないかと思う。

まあ、これをどの規模でやるか、やるとしたらどういう運用が必要なのか

という問題点は多いが、一行の余地があるかもしれない。

by かんとく

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