『綿棒』について byかんとく

本日は、部員の不甲斐なさに注意が行き過ぎて、

スパーリング会の最後の最後までプリプリ怒っていた監督がいた。

でも監督は、高校までのボクシング経験はないが

”来期のリーグでコイツを使いたい”と思っていた人間が密かにおり、

そいつのことは、結構主要メンバーには語っている。

彼の「まるで耳かきをする際、耳の置くまでたどりつくようなストレート」を

ワタクシは「綿棒ストレート」と名づけた。 

明日も続けて、実力を出し切れるようであれば、

明日は「WEEKLY NAKAMA」ではなく「綿棒日記」を書く(ニヤリ)

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この人物、前主将や、かつてリーグ戦で1敗、

入替戦で負けただけという今ちゃんと同種の気配あり。

と同じく、おそらく運動神経がある!とは言い切れない。

だが、なぜかしら彼に加担しようと思ってしまうのは、

彼らへのリスペクトがあるかもしれない。

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前主将は別にすごい自己PRをする人間ではない。

人によっては自己PRをして、レギュラーを獲得し、

あわよくば(場合によって運がよければ)定着しようとする人間は

まあ、過去にいなかったことはない。

しかし、彼は自分自身が出来る限りのことを準備してきた人間だ。

今ちゃんにしても、本来はそこまでしなくても誰も責めないのに、

淡々とチームの為に減量を行い、貴重な勝ち星をあげてくれた。

それはチームの為であると同時に、自分自身のプライドであったと思う。

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綿棒に過去の練習会に出るか?と聞いたこともあるが、

いや、○○という点でまだ準備が出来ていません、と答えていた。

彼を密かに”コイツはポイントゲッターになりうる”と思ったのは

練習ノートを見てである。

別に毎回毎回、大したことを書いているわけではないが、

彼は日々の練習において、その練習でポイントとなること、

或いは、そう思って先輩が教えてくれたことを真摯に書き綴っている。

これは案外骨の折れることのはずだ。

毎日毎日、練習日誌を書いている人間であれば、その骨の折れることを

何事もないように面々とつづっている彼の日誌を見れば、

その学ぶ姿勢に感動を覚えると思う。

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だからこそ、本日の練習会、自身の力を出し切れなかった人間が多かった中、

彼はその力を出したのだと私は言いたい。

いつもいつも言っている事だが、ワタクシは負けたからって

負けた人間をを責める気持ちにはなれない。

勝ち負けは時の運があるものである。

ただ負けるには負ける理由があり、それを怠っていたということが

試合の中に散見できる。これだけは断固として言いきれる。

抑えるべきポイントをメモせず、先輩が教えてくれたにもかかわらず、

忘れてもなんとも思わない姿勢、それを厳しく問いたいと思うだけである。

本日も、帰りの車中、前主将が部員について語っていた。

「試合に出て負けたり、実力が出し切れなかったとき、

悔しい気持ちややりきれなさを、或いはその要素を、

彼らはどこに残そうとし、改善していこうと思っているのですかね」

by かんとく

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