追出しコンパを前に、先日30になった。
オヤジである。
最近胸毛も濃くなっているし、そのうち耳毛もモサモサと生えてくるであろう。
たまたま誕生日に、地元の同級生で、大阪に出てきてるツレと飲んだ。
彼らも立派なオヤジである。酔ってはカラオケで昔のナウい曲を歌う。はしゃぐ。
迷惑この上ない客であった。
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結局その日未明まで飲んでいたことと、
カラオケのマイクにたっぷりついていたであろう、ウイルスにやられて
風邪を引いてしまった。
しつこい奴だ。
梅田のキャッチならば縄張りがあるが、家までついてきやがる。
なのに咳をしても一人である(ニヤリ)。
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さて、表題の件。カラオケに行く前に焼肉屋で摂ったホルモンではない。
人体に存在するホルモン、つまり生体ホルモンのことである。
最近読んだ書籍に『ホルモン力が人生を変える』(堀江重郎著、小学館)がある。
面白かった。
ホルモン、一般人にはなかなか知るキッカケの無いものだ。
大体の人が男性ホルモン、女性ホルモンの分別くらいであろう。
実際私だってそうだったし。
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女性ホルモンは子供を生み、育てるためのもの。
対する男性ホルモンは運動をするうえで非常に有用なものだ。
骨を強くし、筋力を向上させる。
原始のころより、狩をするために必要であったためである。
五輪競技などではそれだけ有用なものであるため、ドーピングは禁止されている。
だけれども、試合に勝つために有用なる分泌を促す方法を考えた
ボクシング部員を見たことが無い。
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引用すると、
「常に利益を上げ続けなければならないのがトレーダーです。
おそらくディシジョン・メーカーとして超一流の人のみが生き残っていくのでしょうが、
コーツの研究は驚くべき結果を明らかにしました。
『儲けが大きいとレーダーは、男性ホルモン値が高い』という事実です。
~中略~
ロンドンのシティーで働く十七人の男性トレーダーを対象に、
取引の行われる前後の午前十一時と午後の四時に八営業日連続で
唾液の分泌サンプルを摂取し、各営業日の利益と損失との関係を分析したところ、
通常以上の利益を上げた日はテストステロール(副腎皮質ホルモンの一種で
ストレスにより分泌される)値が上昇する傾向にあることが分かりました。
~中略~
テストステロンをきっかけにもたらされた成功は、更なるテストステロンの
分泌を促し、次の成功につながります。
これは『ウィナーズ・エフェクト』と呼ばれ、男性ホルモンのプラスのフィードバックにより、
自信と冒険心が増し、勝利の機会を高める現象です。」
(前述『ホルモン力が人生を変える』p6~7)
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いわゆる、成功体験が次の成功体験を生み出すということだ。
ボクシングにおける勝ち癖と通じるものがある。
ということは、この勝ち癖というのもホルモンに由来しているのかもしれない。
ただ、これにも問題点があるらしい。
常にホルモン値が高いと、高リスクにも突っ込んでいく傾向があるらしい。
そういえば昔ワタクシも「オラ、強えやつと試合したい」とかいってたような。
尤もそこでボコボコにされたが。
彼はその後、「世界一強い」と言われる日本チャンピオンに何度も挑戦した。
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それはそうともう一個。
「タバコを吸っている人は男性ホルモン値が高いことが多いのも事実です。
これは、タバコを吸うのが男性ホルモン値を高めるのか、男性ホルモン値が
高いとタバコのような嗜好品を好むのか議論がいろいろありますが、
しかし、タバコの強烈な酸化ストレスで血管内皮が痛みますのでEDにもなりますし、
また精巣の血流もすくなくなり男性ホルモン値も結局は下がっていきます。
~中略~
また禁煙するときには注意が必要です。急激なダイエットと同じで禁煙は
男性ホルモン値を下げることが多いのです。ニコチンへの依存症から、
禁煙するとイライラして過食すると言われていますが、男性ホルモン値が
下がるからメタボになるとも考えられています。」
(前述『ホルモン力が人生を変える』p183~184
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試合直前、減量期に禁煙しようと考えるのはやめたほうがいいね。
試合直前に禁煙すると減量をミスする可能性が高いわけだな。
もちろん吸っていても、血管や呼吸器を傷つけ続けているわけだから、
試合直前でも吸っていると言うのも×。
ボクシングをするすべての人へ、タバコはやめませう。
少なくとも引退するまで。
by かんとく