今年の慶応戦、検診会場は西宮香風高校、試合会場は関学、
とかなり変則的な流れ。
兵庫県連盟の皆様、審判員の皆様、ドクター、ならびに香風高校の
関係者の皆様ありがとうございました。
最新の採点方式を使っていただいたことは、選手が来年、再来年に向けて
自分の試合を作っていく上で、大きな体験を得たと考えます。
結果は4-4で引き分けでしたが、関学の長短、慶応の長短が
判定結果のポイントに如実に表れています。
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さて試合を見ていて思ったこと。
B1 田村(2)
負けはしたが、非常に良かったと思う。
脚の使い方はかなり高いレベルまでできるようになった。
ここらで攻撃をみっちり覚えることを考えよう。
教育学部でなかなかウイークデイの合同練習ができないことを
デメリットと考えず、逆にみっちりサンドバッグに向けて
連打の反復練習ができると考えてほしい。
まずはストレートの連打(5,6発)で上下の内訳ができれば
それだけで相手は攻撃パターンが予測しづらくなろう。
それができれば、脚を使い、契機があればその連打を使えばいい。
B2 二葉(2)
自分の攻撃パターンが嵌れば相手を圧倒できるのが良い点だが
逆に自分のパンチが届かなければ、焦り、さらにディフェンスに
意識が行き過ぎるという傾向がある。
ダッキングの練習を単体でやる時期はすでに過ぎた。
①ジャブを出したらダッキング
②1つダッキングしたらすぐ打つ(ダブルダッキングをしない)
③左右の脚を使いながら、笛に合わせ前進&ダックしてすぐ打つ
など、段階的に攻撃と防御を一つの動きにしていかなければならない。
工夫を見える形(ノートに書く等)にして他の部員に見せて、
ミットを持ってもらえば、より高度な反復練習ができるようになる。
B3 宮本和彰(1)
自分のいいところだけ出せた試合だったからだろう。
審判員でいらっしゃっていた、かつての日本のエース・スターさん(仮名)も
フジサワさんも「マジで良い」とほめておられた。
チャンピオンに褒められるということは、伸びなきゃ怠惰であるということだ。
性格的なものもあるのだろうが、自分の好きな動きをしているときは良い動きをする。
が同時に自分が追い込まれていると思ったら、すぐしないといけないことを忘れる。
脚が使えているときは、上半身の柔らかさが有用に機能しているが、
バテたり焦ったりし、脚が使えなくなると途端にその上半身の動きは犯則に早変わり。
その点が修正できればかなりの戦力になってくれるだろう。
そうだ、カズアキに“かわいがり”をしよう(にやり)。
B4 梛(2)
試合ではそれが出せてなかったのが残念だが、
慶応戦にでるということが決まった1か月前から急激に伸びた。
緊張感は人を成長させるということであろう。
今は恐れてストレートを伸ばし切れていないが、
反復練習の際に気を付けてしっかり伸びきるようにストレートが打てれば、
脚も手もスピードもあるので、有利に試合が運べるようになる。
まず一番大事なことはジャブ出すときに顎を引く意識。
練習が一緒になる部員はシャドーの時から注意してやってほしい。
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L 小藪(1)
相手が大きいからかいまいち動きがよくなかった。
懐が広く攻撃しづらい相手を狙いすぎても当たらない物である。
大事なのは第一に出入り、第二に前の手をいろいろ使うこと、
第三にパンチはガード上に当たったらもう一丁打つこと、である。
そのすべてが大事だがミット、サンドバッグで第三を
マスで第一、第二を意識しておけばいい動きができると思う。
とは言え、全日に向けて一番大事なトレーニングは首の筋トレです。
打たれた時の安心感があれば、思い切ってステップインできるものです。
Lw 吉田(3)
組み合ったときに、巻きつけたり巻きつけられたり、
変な腕の絡み合いを見せつけられるのか理解できない。
背が高い生き物はそういう風になってしまうものなんだろうか。
頭の位置が単一であるためにそんな風になるのである。
インファイトの時は背が高くても、頭の位置を変えなければならない。
(もちろん一番大事なのは足を移動させて位置を変えること)
そうすることで隙間ができるので、それを攻撃の起点にすることができる。
打ちにくいから手の位置を変えようというのは浅い考えである。
打ちやすいように色んな位置(頭、肩、腰の角度など)を変えてみれば、
どれが使いやすいかわかるものである。
Lw 清水(1)
背が低いずんぐり体系なのに、なぜか遠い距離のジャブとかがうまいという
よくわからないボクシングである。
前から思っていたのだが、入学した当初の高知の選手はサイドの動きは良いが
連打に力を感じない。どうも連打に不安があるのかもしれない。
パンチの連打をしっかりやらなければ、やはり非力な印象がぬぐえない物である。
ということで、誰か上級生が横についてしっかり連打をさせましょう。
W 山内(2)
ダッキングはできるようになってきた。
が左右ボディーを出せていなかった。
相手が遠いから出せないのならば、しっかり追い切ってから打つべきだが、
そこまで(追い込むまで)の練習が出来ていなかったということだろう。
ミットをただやるのではなく、追いながらダッキングと左右の手を出す事を
意識して練習しておけば、実際の試合でも同じ場合で落ち着いて追うことができる。
一つ一つの技術を伸ばすことも大事なのだが、同時に試合での運用も
日々の練習の中でやってみておくべきだと思う。
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↑しまった。撮影したはいいが、後列の選手の顔がロープに隠れてる。。。
by 応援に関しては高木が毎試合「気持ち、気持ち」と言っているのを聞き、
それを出すために具体的に指示するんが大事じゃ、と後で注意しておいた、かんとく