『先端技術とコスト』について byかんとく

昨年末も末、キャラメルを食っていたら、固い物体を感じた。

なんだろうと思い、食いさしのキャラメルを手で取り出してみると

カメムシだったりはせず、小学生のころに詰めた銀歯だった。

貧しい港町で北向きに構え、さらに樹木を植えているので余計に薄暗い

歯医者に何度も通い、長い時間をかけて詰めたものであった。

実家から本当に近所で小学生の足で2分という距離だったので、

あまり気にせずに週1くらいで足を運んでいたのだが、

虫歯を削って神経を処理して、その銀歯を入れるのに

おおよそ3ヶ月くらいかかったような記憶がある。

それだけ時間をかけてやるので、一回の支払いが120円とか。

我幼くとも、さすがに健康保険は知っており、

それでも120円というのはどうなのかと思った記憶がある。

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現在のホワイトハウス(我が家)近くの歯医者に行ったことから、

そんなことを思い出したわけである。

予約を入れて歯医者に行くことにしたのだが、その夕方に予定あり。

そんな理由を言うとしかるべき時間で処置してくれたわけである。

最近の歯医者ってすごいのね。

みんなが嫌いなあのウィーンという音のするので、余分な箇所を削った後、

ドコドコがこんな状態というのを、歯ブラシ状のデジタルカメラで撮影。

それを患者の目の前のディスプレイに表示。

奥歯の外側とかでも撮影が可能、そんな見にくい箇所を患者自身も確認できる。

おそらくこれも電子カルテに保存される、カルテの取り違いなぞ起こりようが無かろう。

でも同時にこんな大そうな一式を揃えたら、当初の設備投資は如何ばかりか。

Sクワドラントは大変だ(『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズを参照)。

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そういえば貧しい港町にあったあの歯医者、まるで施設が整ってなかった。

新しい器具を揃えようという意思がまったく感じられなかった。

第一いつも薄暗いので、昔から通ってる患者以外は新たに足を踏み入れまい。

それではいつまでたっても資金がたまらないから、設備の増設も図れまい。

だから通い患者をひたすら通わせるように、長い時間をかけて治療していたのか。

この歯医者はすでに無くなったので、いまさら確認の使用が無い。

こんなコストをかけない歯医者だったが、ワタクシは受け口を治したらしいのである。

安いアイスクリームの棒で下の歯を支点に、上の歯を前に出すという方法。

幼少期だったからなのか、これだけで治ったらしい。

コストゼロ、もしくはアイスの代金50円か。

by かんとく

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