婆菜亜怒=ホプキンスの試合を見てて、いい教材と感じたのでもうひとつ。
43歳ホプキンスがミドル級チャンピオンの次代のホープ
26歳毛離胃=パブリックに12R大差判定勝ち。
ある意味これは『親父狩り』年の差だが、さにあらず。
内容は手数に大差があり、ボクシングを知らない人が見ても
圧倒的なホプキンス勝利という内容だった。
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43歳のこのおっさん、なぜこれほどまでにスタミナがあるのか。
理由は運動学的なスタミナと、ボクシングのスタミナは違うからだ。
もちろん、運動学のスタミナ、肺活量があり、持久走ができることというのは
ボクシングに限らす、すべてのスポーツの基本だと思う。
だが、ボクシングのスタミナを分析すると、重要な要素が4つある。
①運動学的スタミナ(絶対的スタミナ)、②ダメージ、③スタミナ効率、④精神面のスタミナだ。
①は上記のとおり。よりよく動き続けるためのスタミナ。まあしっかり走りなはれ。
②はダメージを受けるとどうなるかということ。
恐怖心とともに、打たれたという事実での混乱とストレスがたまる。
実は私が勝手な仮説だが、これこそがボクシングに限らず、
すべてのスポーツにおいて一番のスタミナロスの現況ではないか。
というのも、仕事であったり、勉強であったりする作業で
体を動かしていないにもかかわらず、どっと疲れが出ることがある。
私自身の話だと、社会人で仕事を始めての1ヶ月は
ボクシングで一番ダメージを受けた試合並みに、頭がぐらぐらした。
関連がないことはないと思う。多分ストレスで心臓にこつこつと
ダメージをためていたのではないだろうか?
実際、ストレスがたまると人間は過労から心臓麻痺を起こすこともあるし。
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③のスタミナ効率は、要はその作業に慣れているかどうかということ。
例えば、ウエイトトレーニングをしたとき。
全く体を動かしていないとき、20回も腕立て伏せをするとやたらと疲れる。
だが、筋力自体はついていなくても、その作業に慣れていれば、
楽に50回できるということもある。
オフ明けのサーキットトレーニングを思い浮かべてみよう。
それとホプキンスは、この試合力を入れ続けてボクシングしていたわけではない。
打ち込み10発も打つとしばらく休む。自分のペースで。
でまた打ち込む。そのリズムがスタミナのロスを少なくしていた。
まあうちの選手に置き換えれば、疲れてもないのに下がるという部分だが、
次の攻撃を考えての下がりではないので、同列にはできないが。
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さて④。
ホプキンスは試合を楽しんでいた。なぜか?
相手は自分の予想通りに動き、あるいは動かせて、
自分がやりたいように動いていたからだ。
だからどんなに連打打っても精神的に余裕を持って行動でき、
その結果、試合の中でも今のは上手くやっているという達成感、満足感を
得ながら試合を組み立てていた。
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上記を考えてほとんどの基本はやはり練習だろう。
しっかり走って基礎体力をつけ、反復練習をして筋肉に動きを慣れさせる。
ダメージを受けないように防御し、思い通りの試合運びを学ぶ。
それが基本だけれども、予測できるかできないかで
ディフェンスはしやすくなり、ダメージを受けたときの混乱は抑えることができる。
そういう意味では、いろんな方法の情報を収集していかなければならない。
攻撃も防御もね。
周りにいる奴を見てたら、どれだけの情報が入るだろう?
まとめてみたら面白いと思うし、それ以外の選手の技も知りたくはないか?
まあ、ちょいと文章にして整理してみました。
BY かんとく