昨夏も書いたが、我が家(=ワタクシ)はクーラーを是としない家訓。
この家に越してきて、クーラーを使ったのは数えるほど。
しかし、嫁は「アチキは体が弱いので、酷暑には耐えられないでありんす」と言う。
困った。
普段、電力会社は嫌いであるが、我が家におけるこの時期だけでも
同盟を結ぼうかと思う。
極々貧しいわが家庭にとって、クーラーなんて以ての外である。
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ということで、涼める方法を考えて本屋にいくと発見(にやり)。
『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』(荒木飛呂彦著、集英社)
なかなか面白い。
そもそも”JOJO”の世界は、ホラーを体現する表現の宝庫である。
だが、この本の最初のホラーの記述はアカデミー作品、
ヒューマンドラマ、アメリカンドリームの「プリシャス」であった。
さすがである。
あまりにホラーを極めるあまり、表現が奇抜になり、
「花京院、レロレロ」など、コメディーになってしまう作者だからか。
(近しい感性に“グワシ”というコメディー表現を使う、媒図かずお先生がいる。
『漂流教室』の“関谷”の存在表現なぞは怖い。
というか、景観も社会資産という現代において“赤と白の横じま邸宅”を
建てることと、その発想者たる存在がホラーであるが)
だから「プリシャス」の奥底にあるホラーに気づくのであろう。
読んだその後に「プリシャス」見たらたぶん驚くだろう、ワタクシは(にやり)。
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と、まあ書いていて。
上述の書当然、購入したのであるが、
もう一冊購入“JOE-JOE”。
『それでもやる』(辰吉丈一郎著、小学館)
ボクシングしてた人に問いたい。
これ以上の恐怖があるか?
↑ いろんな意味で、マジか!?
by 辰吉さんはボクシングを始めるきっかけであり、決して馬鹿にできない
カリスマ的な存在として崇めているが、そこまで彼を駆り立てる
人間の深層心理に対して、そう思わざるを得ない、かんとく