ボクシングの基本22『左フック』 byかんとく

2週間後にボクシング部の同期の結婚式があるので、

その際に使うグローブを本日ネットで購入。

日本ボクシング界で、本当は当たり前に使われているグローブにしたかったが、

値段が張るのでガーミーにした。

現役時代、部室に転がっていたのをよく愛用ということもある。

このグラブ、非常にパンチを出しやすいのである。

さて、ガーミーだが円高の影響か、比較すると非常に安いように思う。

韓国の店舗情報も載っていたが、ネットよりさらに3割くらい安い。

仕方ない。日本に輸入するだけでコストがかかる訳だし。

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さて、表題の件の左フック(オーソドックスでの)について。

先般よりリードについてはしっかりたっぷりガッチリ書き続けてきたが、

やっぱりフックも使いたくなるのが、ボクサーの人情である。

フックとはその名が示す通り、打ち込む腕がカギ状(フック状)になるものだ。

だから誰もが横からパンチを振る。

だけども、フック上になるのは当たったときにカギ状になるという風に

認識を変えたほうがいいと思う。

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一般にフックを教える際にプロのジムでもよく習うスタイルが、

体を回転させて、左腕を右膝の上くらいまで巻き込むというものだ。

このとき、上半身の重心は左足から右足に体重移動する。

ストレートは一般的に地面を蹴る力、つまり前に出る力をぶつけるものだが、

フックの場合は、体重移動にプラスして回転する力が必要になる。

まずはしっかりと腰が回転していなければならない。

そして同時に左腕はカギ状にし、しっかり右膝の上まで引き付けなければならない。

そうしなければパワーのあるフックが打てない。

左腕をしっかり右膝上までシャープに引き付けるためには大胸筋と

腹筋の強化が必要になる。

今度の世界戦でプロの上半身を見てみれば、その意味がわかると思う。

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左フックは、バットでボールを打つことに似ている。

バットでボールを打つというのは上半身だけではできない。

上半身だけでボールを打つとその打球はスライスしてしまう。

つまりジャストミートできないということだ。

ジャストミートするためには上半身と下半身の連動が大きな意味を持つ。

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さて、私の左フックの理論。

アマチュアスタイルで、プロ的左フックを当てるのは非常に難しい。

プロは頭を下げてのインファイトが当たり前に行われているが、

アマチュア競技の性質上、相手が近い位置にとどまっている時間は短い。

遠い距離でのプロ的フックは、ストレートを当てた後、相当連打した後でなければ、

当たる距離までになっていないのである。

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そういう意味で、アマチュアの左フックで大事な要素は、

「構え」の状態で大きく構えておかなければならない。

大きく構えておき、相手が自分の左手の内側に入ってきたときに

合わせるスタイルがポイントをとる上で重要である。

これができるようになれば、フックを打つというよりはスマッシュを打つ感覚の方が、

イメージとしては近い。

このスタイルであれば、背が低かろうが、リーチが身近ろうが的確に

フックを相手に当てることが可能になってくる。

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まあそういう意味で、もう一度「構え」の確認をしてみよう。

あ、そうそう、アマチュアの試合ではプロ的フックは当たりにくいと書いたが、

日々の練習の中でプロ的フックを練習することは無駄ではない。

なぜならば、腰の回転に上半身の回転を合わせることは

プロでありアマであり重要だ。

繰り返していくうちにパンチの感覚が身につくし、身につけばパンチが

より強力なものとして打てるようになってくる。

両方練習していこう。

by かんとく

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