本日7/16付の読売新聞朝刊を読むと、着床前診断で産み分けを行うため
タイに渡航した人民が2012年だけで少なくとも90組いたという報道。
受精卵のXY染色体を調べれば男女の区別は可能だそうである。
無論、日本産婦人科学会の指針では、着床前診断をしていい場合は
かなり限定しているので、タイまで行くようである。
・・・・・
と、こんなことを書いたのも、昨晩読んだ本が遺伝子の本だからで。
安藤寿康著『遺伝子の不都合な真実~すべての能力は遺伝である~』(筑摩書房)
過激なタイトルであるが、結論は副題の通りではない。
きっと売るために編集部がこんな副題をつけたんだろう、商業出版の悪弊よ。
今の世の中すでにゲノム解析も進んでいるので、ある病気になりやすい遺伝子配列など
というものもチョイチョイわかってきているらしい。
しかし、多くの女性において思うであろうこととして、
「どうせなら良い遺伝子の子を産みたい」ということである
(ワタクシの仮説であるが、嫁に聞いたら頷いた。はっ、もしや、、、。)
・・・・・
いまでは能力や性格、才能などの遺伝子検査をする会社もあるようで、ちょっと引用。
理解力についての著者の考えの一部。
「『理解力』という言葉を聞いて、あなたはどのような能力を思い浮かべるでしょうか。
新聞やニュースが分かる能力を思い浮かべるかもしれません。小説や詩を深く鑑賞できる
能力を思い浮かべる人がいるかもしれません。会議でみんなのいいたいことを雰囲気から
察知する能力を思い浮かべるかもしれません。これらは相互に全く無関係と言えない
までも、それぞれにかなり異なる能力です。」(上述著書、p.119)
要は言葉の認識があいまい(答えが1や5ではなく、2・7・9とかになっている状態)で
あるし、文化の違いなどで、同じものでもまた異なったものになりうるということですな。
・・・・・
著者や遺伝子と環境の双方によって、人の能力は変化は異なるという考えを示している。
それは遺伝子を縦軸、環境を横軸としたとき、面積を現在の能力・成果として比べる場合、
縦軸横軸のどちらの方が大事ということにはならないとも。
そういう意味で、ある分野に対する遺伝子的な適正値があるかどうかといった
解明はまだ先でしょう。
ということは今の部員全員には高い遺伝子的能力があると仮定した上で、
厳しい環境(いやになる練習)を整備しておかねばならんのぉ。
by 厳しい環境を整える遺伝子は間違いなく持っているとおもう、かんとく