『中大・新人合宿3日目』について byかんとく

報告が遅くなったが、中大さんが来て3日目、最終日。

同志社さん、神戸学院さんにもお越しいただき、部室は満杯。

トータル20組のスパーリングを実施。

非常に内容の濃いスパーリングを見れてよかった。

同志社大学は合宿3日目ということでの参加だったが、

どういう練習をしてきたかがよくわかるパンチを、しっかり打ち込んでいた。

なるほど、今年はああやってポイントを取ろうという事か、

ということでワタクシはニヤニヤしていたが、選手に

「どんな練習してきたかわかるか?」と聞くと、シドロモドロであった。

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中大の新人くんたちと、同大の選手のスパーリングは見所満載。

才能あふれ、打ち気のある中大学の選手の”若さ”に対して、

同志社の選手の試合運びはまさしく”大人”といえよう。

競技の要所をしっかり押さえて、そのための攻撃パターンを繰り出していた。

中大の選手もなれない遠征、なれない宿泊所で十分に休めていなかっただろうが

同志社の選手のほうが一枚上手という感があった。

中大の選手にはぜひ、自分がやられていやだった攻撃というものを

一度分析して真似してみることをお勧めしたいと思う。

攻撃の幅が格段に広がる。

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神戸学院の選手はキャリアの差もあるし、上記の選手と比較するのは

ちょっとかわいそうだが、あえて書いておこう。

中大にしろ、同大にしろ、しっかりとしたスタミナと基礎基本が身についている。

それを身につけることがまず第一義。

競技の中のスタミナというのは、試合をこなしていけば自然と身につくものだが、

その試合以前に準備することは、どんなに緊張していようとも何とかできる

絶対的スタミナの強化はもっともっとしておくべきだ。

スパーリング、試合の機会が少ないのであれば、それ以上に工夫が必要になる。

たとえば、ちょっと強度のあるランニング(2分で500m走る)の後の1分のミット打ち、

というようなインターバルトレーニングも取り入れてみるのもありかと思う。

ま、うちの部員も人様のことをいえないのが悲しいところだが(にやり)。

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本人たちが見るかどうかわからないが、3日間中大の選手が

関学で練習をしてくれたことを見て、気がついたことを書いておく。

参考にしてくれれば幸いだが。

保田君、西條君・・・言うことはあまりない。非常にレベルの高い選手だったと思う。

関東リーグでも十分通用する技量だと思う。

ただ、やはり高校生と大学生では体力面での差がある。

大学のリーグに出る選手のそれは長距離走を早く走れるというととではなく、

さまざまな強豪と試合してきたキャリアから身につけたものである。

彼らは強いパンチに対してビビらず、自らの行動を制御できる。

強いパンチに反応、対応するために、地味ではあるが強い選手に実際に

型を決めたコンビネーションを打ってもらい、それを捌く時間を多く持ってほしい。

先輩の服部君のコンビネーションはくると分かっていても、身体が反応しきれない。

それに慣れてほしい。

内山君・・・コンビネーションと運動量、ステップワークはたいしたものだと思う。

が、パンチのパワーにまだ不安がある。

速い動きができると、誰もがもっと速くと意識して練習しがちだが、

間に強いパンチを挟んでいくためにも、ダンベルをもってのシャドーや

握りこむことを意識するためにスポンジを持つなど、工夫をしてほしい。

後は握力強化という意味で、ロープ登りなどを取り込んだらどうだろう。

内田君・・・反射速度があり、柔軟性があるのでよくパンチをかわせていた。

が、ボクシングはかわすだけでは勝てない。

かわした後に、というよりも軽量級であれば、かわすと同時にパンチを打ち、

連打に持っていってほしい。

柳谷君・・・リーチもあるし、スピードもある。それを生かしてカウンターというは

自身の体型を活かしたボクシングといえる。

が、どうしてもそれがために待ちすぎる。

もっと打って出た後(打たれずという前提の下)、カウンターを合わせるパターンを

身につけられれば相手は勝手に恐れてくれるだろう。

あとは、パンチが上に集まりすぎる。リーチを活かして上下に散らせば

もっとパンチがあたりやすいだろう。

相川君・・・最初見たときはあまり前にも出ないし、ストレートだけの選手かなとおもったが

ボディーワークもあるし、ガードもある。オールラウンドどこの距離でも戦える。

だからこそというべきか、このパンチが怖いなあというようなものを

身につけてほしい。

何でもいいと思うが、まずはどんな時でも自信を持って打てるパンチがあると

チャンスでもピンチでも自分のボクシングを取り戻すきっかけを作れる。

距離、場所の意識は必要になるが、ボディーへの

奥の手のアッパーなんてどうだろう(指導者と要相談のこと)。

宮本君・・・体型的に恵まれているとはいえないだろう。

が、彼の決して後ろに下がらない姿勢は、ラウンドを通じて来られると

相手が根気負けする。ぜひとも続けてほしい。

が、ダッキングの技術をもっと高めてほしい。

今はまだローリング系のダッキングになっているので、

かわしても自分が打つ前に相手が適切な距離から外れてしまう。

もっとリズミカルに、小さくかわして同時に打つ意識を持てば

アイアン・マイクみたいで、いやな選手(←褒めてる)になるだろう。

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いらんアドバイスかもしれない。

全選手参考にしてもらってかまわないが、指導者へ要相談。

うちの選手?

まあ、今の実力あんなもんでしょう。

今のままじゃとりあえず最下位候補であると思う。

今までがんばってきたのにうまくいかなかった、という選手がいれば

それは頑張ってなかったのだから、それを認識しよう。

頑張る、頑張らないなんて、相対的なものに過ぎない。

強い相手に勝ちに行くなら、相手の何倍もの努力、工夫が必要である。

ただ日々の練習をこなしているのは、頑張ってるとはいわない。

何の目的も持たず、同じ練習を繰り返していても意味はない。

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ところで、最近風邪がはやっている模様。

でも中大さんが3日間いてくれたのに、まったく練習に参加しないのはどうか。

前から決まっていてる相手にどうなんだ、と思う。

だから弱いんじゃないの?いろんな意味で。

弱いままで試合して、打たれすぎて最後は頭も弱くなったりしてね(にやり)

by かんとく

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