運動の秋の代名詞である、運動会を延期する学校多数らしい。
9月末の予定であったものを、10月にしたり。
9月だというのに、まだセミが鳴いているのを聞いたし、
運動会以前に、その準備の段階で猛暑日が続いていては、
小学校低学年には、確かに身体的にキツイものがあろう。
虚弱体質であったワタクシは、よく貧血で倒れていた。
でも今年ほど暑くはない日でもよく倒れていたので、
今時分だったらとても行進練習なぞできぬ。
公立学校の先生は、よくクレーマーの矢面に立たされると思うが、
年間スケジュールの変更は役所である分、大変にもかかわらず、
やはり適時対応しようとする職業人が多いのだと思う。
・・・・・
運動会の記事が出ていたので、ついでに運動会で思うことを書く。
最近じゃあ、身体能力向上のために、体育の塾や家庭教師などもあるらしい。
たかだか運動会のかけっこの為に、金を払ってまでと思わんでもないが、
それはまあいいだろう。
外で遊ぶことが制限されている現代の小学生だから、
お金を払ってでも体の使い方のコツを教えるというのは、ありだとしよう。
が、どうも解せないのが、かけっこを早く走るための靴が
爆発的に売れているということだ。
ほとんどの運動会、トラックのコーナーを反時計回りに走るということから
コーナーでコケないために、左右非対称の靴であるらしい。
なんだそれ?
・・・・・
ゆとり世代といわれる世代の最初のころからか、
運動会のかけっこで順位をつけないというものが流行った。
今では、さすがに悪平等ということに気づき、あまり聞かなくなったが、
当たり前だ。
順位というものをつけなければ、自分がレベルにいるのかなんてわからない。
また、勝ってうれしい、負けて悔しいということを学ぶのも、
小さい子にとっては大事なことだ。
だから、体育の塾の場合、そこに入ってがんばったら、
その分だけ速くなったと思えるのならば、まあありかなと思うのである。
でも靴はないだろ、と思う。
陸上スパイクという存在を知っている大人なら当然に、
道具にお金をかければ速くなるということはわかっている。
でも運動会のかけっこって、そういうためにあるものではないだろうと思う。
・・・・・
運動会というのは、
①目標に向かって頑張ったらその結果速くなったと学ぶ機会
と同時に
②そういう競技を通して、身体性を高める機会、でもあるはずだ。
最近の子どもは、外で遊ぶ機会が少ないから筋力とかバランス感覚が弱いという。
それを今のうちから道具で制してどうする。
そのバランスを崩したときに、どうバランスを保つための動きをするか、
ということをトラックのコーナーで、コケながら覚えていくもんではないだろうか。
確かにかけっこでの1着は目に見えるものである。
それを求めることは結構。
でも、そのために道具に頼るのは、小学生には違うんじゃねえの?とおもう。
親が勉強してほしい。
速く動くためにはどういう筋力が必要で、そのためにこういう練習をしようねと
休みの日にでも、親が子供に教えていってあげるのが、一番良い様な気がするが。
ま、ワタクシには子どもはまだおらんので、ただの思いつきだが。
by 小学校のかけっこではいつもビリという、虚弱少年であった、かんとく