『転換期』について byかんとく

先週、関東リーグの入替戦を見に行き、

その前日に湘南の風に打たれたことは先般書いた。

湘南の風に打たれたあと、宿屋近くのラーメン屋で晩飯を食おうと

近くを散策していると、古本屋を発見したので入る。

仕方がないので新品の猥褻図画を冷やかしていると、

ちゃんと古本のコーナーもあった(にやり)。

というのは、一昨年か、東京出張した際に神田神保町界隈を歩いていると、

なぜか猥褻動画専門店、大衆食堂、猥褻動画専門、猥褻動画、、、

と並んでいるのをみて、「時代は古本ではなく、猥褻動画を選んだのであろう。

神保町、いわずと知れた書籍の町であり、学生街。

それが資本主義の波にのみこまれ、かつ大学生においても

活字離れが著しく進む昨今において、古本屋は生き残れず、

致し方なしに猥褻動画専門商家となってしまったか、、、」と思った記憶あり。

ま、その商法も、ここまでのインターネット高速化社会になると果てはどうなるぞ。

・・・・・・

それはそれとして。

電車の中で読もうと古本の背表紙を眺めていると、懐かしき文庫を発見。

中谷彰宏著『大学時代しなければならない50のこと』(PHP出版)

たしか大学2回生のときに初めてこの著書を読んだ記憶があり、

卒業するまで結構読んだ。

大学時代は映画研究、職業として広告のコピーライターをやっていた人物であるので

リズムある言葉の巧みさに衝撃を受けた記憶がある。

50円という大枚を払って購入。

仕入れが5円としても、そら商売成り立つ商店限られるわ。

ま、部室にまた放り込んでおくので、興味のある人は勝手にどうぞ。

・・・・・

その中の一節を紹介。

”17、天才になるコツは、質より量に徹する”の項

「1点しかない天才の名作というものは、存在しないのです。

例えば、ピカソの絵が1枚しかなかったら、ピカソであったとしても売れません。

画商は、絶対つかない。

~中略~

ピカソは8万点の絵があるわけです。8万点というと猛烈な量です。

90年以上生きましたから、10歳から描いたとして、80年で8万点ということは、

1年間で1000枚です。1年1000枚ということは、1日3枚です。80年間ずっとです。

時間のかかる油絵も描いています。彫像もつくっています。

天才ですから、これだけの量をやっている。量をこなせるのが天才なのです。

もっとも効率の良い勉強の仕方は、とにかく量をこなすことです。

どうしたらムダのない勉強の仕方があるかと考えてしまうのですが、

これが一番効率が悪いのです。

まず、量です。量が、どんどん積み重なって、ある時初めて質に転換するのです。

1つ1つのものは、非常にささいなものです。

そのささいな値打ちのないものだけれども、こだわらないで続ける。

そうすると、オセロで白が黒に変わるようにパラパラパラパラと

全部が変わっていく瞬間があります。」

(上述『大学時代しなければならない50のこと』、p.78~80)

身近な例を書くと、安藤がある時急に”槍のアンドー”になった。

それは何がきっかけか、本人に聞いてみてほしい。

by かんとく

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