本日、昼休みに茶をシバキながら、雑誌を読んでいると、
週刊原題(仮名)に”人の行動はどこまで遺伝に影響を受けるか”という
企画記事を発見。
例えば陸上競技であれば、遺伝による影響が大きいとの記述あり。
ということで、帰宅後の先ほどネットで調べてみた。
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表題の”RR、RX、XX”はACTN3という遺伝子配列のこと。
RRは瞬発系、XXは持久系、RXはその両方の特性を持っている。
日本人の比率はおおよそ、RR:RX:XX=2:5:3ということだ。
一般に身体能力が高いと言われる黒人種はXX型が全体でも5%以下。
オーストラリアのオリンピック出場選手でしらべると、パワー・スプリント系の
選手はRR:RX:RR=5:5:0であったという。
ちなみにRとⅩはABO式血液型と同じく、親がRX同士なら、
RRの子も、XXの子も、当然にRXの子も生まれる。
RRが多数を占める黒人種は、当然その子もRRになりやすいわけである。
興味が沸いた方は、下記へ。
参照元:スポーツポータルサイトウェブリーグ
http://www.webleague.net/information/coach/qandadet.php?qandaid=1767&teachid=3
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こんなものを見ると、「オレ、運動神経ないからたぶんXX型だろうし、
ボクシングなんてあかんやん」と思った人へ。
そうさねえ、全然練習していないのにKOパンチガンガン打つ
という選手も世の中にはおりますな。
対してオレは人より練習しているのに、ちっとも強いパンチが打てないと。
が、”RR・RX・XX”という概念は、上述の文章、
再読していただければわかるように、
あくまで”陸上競技のパワー・スプリント系”や”瞬発系”に限り
有利に働くとしかいえないものである。
球技や、相手の心の動きまで察知するボクシングには
当てはまらない可能性も高いのである。
また上記のHP上でも記述されているが、逆に
「筋力トレーニングによる筋力の伸び率を比較し、XX>RX>RR」
という記述もある。
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ワタクシ自身のことを書くと、幼少期、足は遅く、パワーは無く、
しかもやや胴長であった(胴長はパワーに何の関係も無いが)。
よって運動に全く自信はなく、ドッヂボールという阿鼻叫喚の場では、
真っ先に最後衛に下がる能力だけはあった。
ということで、自分自身が瞬発系なぞと思ったことは、20までは全く無かったが、
3回生くらいになると、自分にはそこそこのパワーがあるんじゃないかと
思い始めた記憶がある。
第一に足が速くなった。昔は長距離ならそこそこレベルであったが、
ダッシュをすると、明らかに風を切っていると思うことが何度かあった。
或いは腕相撲で、右手ではなかなか勝てる相手はいないが、
左手であれば勝てるということもわかった。
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そこで、はて、ワタクシは本当に持久系の人間であるのか、と考えたりもした。
そこで過去を振り返ってみると、
ワタクシは小さい頃、非常に身体が弱かったという記述は以前書いた。
足が速くなった理由はおそらく、毎日走っていたからだろう。
たとえLSDでも、毎日走っていると退屈しのぎにダッシュとまではいかずとも、
”流し(ダッシュの80%の力)”くらいはしたくなるのが人情である。
そのときまで真摯にダッシュ系の筋力など使っていなかった。
左手が強くなったのは2つの要因が挙げられる。
1、ワタクシは右利きだが、先天的には左利きだったのではないか、
左手のほうが大きいことと、父親が左利きということから。
2、一時期、左の練習ばかりしていたので、今までは覚醒していなかった
筋力だけでなく、左腕の神経系などが鍛えられたから。
あくまで推測であるが、要はやり続けた結果自分の能力というものが
見えてきたのだと言いたいのである。
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人間というのは、高度過ぎる脳を持ち、さらに自尊心という
誠にややこしい心を持っているため、ついつい言い訳を求める。
だからこそ、遺伝子なんて言い訳は最高のものに出来そうだ。
が、言い訳してたら何も得られんのである。
結局何事か為そうとする場合に、やるべきことは
微に入り細に入り情報を収集し、力いっぱい行動するということを、
真摯に取り組み続けるより他は無いのである。
その結果として、自分自身の能力というものが見えるときがある。
部員の諸君には、そういう日々の過ごし方が、
当たり前に出来るようになって欲しいものである。
by かんとく