先般購入した本、『残念な人の思考法』(山崎将志著、日本経済出版社)。
この本は良い。大学生にも是非読んで欲しい。
仕事はどういう形で取り組むか、最初の思考法から取り掛かっている本である。
と同時に随所に見られる考え方は、就職活動にも通じる部分がある。
なぜなら就職活動は社会人になる前の、オトナかどうかを判断される場でもある。
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その第3章に「仕事は塗り絵である」と言う項目がある。
例えばゾウを塗り絵するとする。
下手な子どもは好きな色で一生懸命塗る。
が、上手は子どもはその部位がなんであるかをまず理解し、
その後に部位にあわせた色使い、輪郭をなぞる。その後に塗る。
こういう考え方が出来るようになるのが、成長と言えるのだが、
残念ながらオトナでもできない人がいるし、それには理由があると言う内容。
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このことをボクシングに置き換えるならば、ワタクシがよく言う「大学の部活動は、
高校レベルの頑張りにプラスして、自身で情報収集し(全体を把握するため)、
仮説を立て(ポイントとなる部分を見極めること)、
実戦する(色を実際に塗る)こと」と同義であり、
体力にプラスして、繰り返しその訓練をしていると判断されるからこそ、
体育会枠を設けて、採用する企業もあるのだ。
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さて、競技にフィードバックしてみて、”残念な選手の思考法”に
陥っていないか注意して欲しい。
それを解決する上で、全日本、国体に次ぎ、リーグ戦ほど良い教材はない。
なぜならば、自分より上手い選手がいるのが当たり前であるからである。
彼らが如何にして勝っているのかを、明確に答えるには、
この競技でどんな攻撃がポイントとなり、どんな形で反則をとられるかなど
全体の枠組みとそれぞれの部位など、見るべきものが満載である。
毎週試合を見続けていれば、キャリアのない選手でもそのポイントとなる点が
うっすらと見えてくるはずである。
キャリアのない選手ほど、まずは全試合を通して見て欲しい。
そうすれば競技の枠組みが見えてくるはずである。
それが見えないで闇雲にやっても、努力が等価の結果を与えてくれるとは限らない。
by かんとく