『契機と継続』について byかんとく

どうも部室に行く機会がなく暇であった為、最近読んだ本を書く。

・今井章著『ガラスの巨塔』(幻冬舎)

・日本航空・グループ2010著『JAL崩壊』(文芸春秋)

・見ル野栄司著『シブすぎる技術に男泣き!』(中経出版)

・安河内哲也著『人を「その気」にさせる技術』(角川書店)←読みかけ

・大塚英志著『大学論~いかに教え、いかに学ぶか~』(講談社)←読みかけ

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『人を「その気」に~』の著者、安河内氏は知らんかったが、予備校の講師らしい。

以前に散々書いたが、ワタクシは貧しい家庭で育ち(というほど貧しくもなく)、

俗に言う予備校という奴(自称ではなく、皆が認める予備校)が

近くになかったため、通ったことがない。

が、高校のときに読んだ吉野敬介という、予備校講師の本を読んだ(タイトル失念)。

吉野氏の自伝のようなものである。

一切受験勉強のテクニック的なものは載っていなかった。

だが、”なるほど、こうやりゃ良いのか”と思った。

当時は全く勉強していなかったので、古文の偏差値は45くらいであった。

が、やってみたら、70くらいになった。

何をしたか。

著書で吉野氏が告白していたように、書いてあった通り、単語を覚えた。

それだけじゃ面白くないので、勝手に鴨長明著『方丈記』の原文を購入、

訳してただけである。

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まあ大昔の、そんなもてなかった若者の受験対策は横に置き。

とは言え、今でもモテたい、モテたいと梅田の中心で叫んでいるのであるが、

それもまた横に置き(ニヤリ)。

思うことは、確かに予備校というところは効果があるのだろうと思う。

世を斜に構えてみるクセのあったワタクシであるが、影響を受けたのである。

著書を読んだだけであるが(著書を読んだからこそといえるか)

その人物の持つエネルギー、或いは情熱といったものに触発されなかったとは

言い切れないのである。

そういう講師が講義をしていれば、触発されて成績アップする可能性もあろう。

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平積みされている『人を「その気」~』を見て、そんなことを思い出したのである。

で、内容。引用する。

イチローが帰国して、少年野球の子どもに伝えた言葉に拍手喝采したという。

「『幸運にも、僕は今年九年続けて二百本安打という記録を作ることができた。

でも実はその結果が大事なのではなくて、そこに行くまでの過程で

自分がどうであったか、これがすごく大事。続けること。結果ではなくて、

その間に続けていかなくてはいけないこと。

それを大事にして大人になってほしいと思います。』

~中略~

そこまで歩んできた過程の努力は、続けることでしか報われない。

続けるからこそ、その先にあるものをつかみとることが出来るのです。

野球も、ダイエットも、英語学習もみんなそうです。

これまでに日本の英語教育の場合、中学一年になると

『よーい、ドン』と全国で五十万人が一斉にスタートしていました。

中学で三年、高校で三年、大学に入るまでに六年間、学校でほぼ毎日勉強しますが、

社会で役に立つぐらいまで英語ができるようになるのは、

五十人に一人にも満たないでしょう。

そのわずかの人が他の大多数の人たちとどこが違うかと言うと、

たぶん、あきらめずにやり続ける力なのだと思います。」

(p.144~145、『人を「その気」にさせる技術』 安河内哲也著、角川書店)

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ワタクシのその後の古文の語学力はどうなったか。

大学受験で『方丈記』の原文を全部訳す、以上の困難な古文なぞその後見ない。

しかも大学に推薦できてしまったので、宝は持ち腐れてしまった。

法学部においても、その知識は全く役に立たなかったが。

また、大学入試で古文を出すなぞ、ワタクシ世代が最後であろう。

若者に『方丈記』の話をしても、誰もわかるわけがない。

もっとも、同い年くらいでもわかるわけがない。

コミュニケーションのツールにすらならない。

一般的に言って、全く意味がない(ニヤリ)

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が、ボクシングにおいて強くなることに何の意味があろう。

就職活動に有利。体力ありそう、と思ってくれるだろう。

同時に頭は大丈夫かと思ってくれるだろう(ニヤリ)。

そういう意味では、ボクシングだからと言う特別な意味がないとワタクシは思う。

でも意味は無くても、やり続けることからこそ、技術や体力という競技上の意味を見出せる。

またある時、別のきっかけから、ボクシングと言う競技を超えた、

物事の意味を見つけることが出来るようになる。

ボクシングを、誰かに強制されたわけでなく、好きでやっているのならば、

選手にもそういう経験を得てほしいものだが。

by かんとく

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