某放送局で「デトロイトは金属製品の町」(仮名)という映画を見る。
そういえば、それで思い出したが、
沖縄では、毎日漫画喫茶に通った(何故かはちょっと前の項を参照)。
村上もとか著『JIN』を読んでいなかったので、折角だから読もうと思ったが、
残念ながら国際通りの漫画喫茶にはなかった。
ドラマは放送してなかったのだろうか?
或いは、単純にその店にセンスがなかったのか(ニヤリ)。
・・・・・
仕方がないので、他の漫画を探し3巻まで読んでいた
『デトロイト・メタル・シティー』(若杉公徳著)を7巻まで読む。
実に面白い。
草食系男子といわれる青年が、心の中で悶々としたものを持つが、
ですメタルの世界に”悪魔”として降臨するという。
誠にクダラナイが、東京タワーを濡れさせるという逸話はすごい。
作者の妄想力に敬服する。
”シモネタの向こう側”ならぬ、”妄想の向こう側”である。
その主人公、ヨハネ=クラウザー二世(ねぎっちょ)に勝てるのは、
神さま、仏さま、仲魔さましかいない(ニヤリ)
・・・・・
そんなことはさておき、DMC(デトロイトメタルシティの略ですね)のことを書いたのは、
睡眠と昼寝の間に、面白い本を読んだからだ。
原田曜平著『近頃の若者はなぜダメなのか~携帯世代と「新村社会」~』(光文社)。
オッサンであればよく思うものである。
そして、なんやらのニュースなどでよく流れるのは、「若者は勉強してない」という。
「彼らはレポートをネットからコピペするから、真の意味での大学生ではない」という評もある。
まあ、さもありなん、な気はしないではない。
回答を安直にすぐに求める、という意味ではそうかもしれない。
だが、ワタクシとしては大学生が勉強してない、なっていないとは思わない。
ボクシング部においては、一人ひとりは真面目に取り組んでいるものも多い。
ただ、そのやり方が過去の経験か、調べたが表面的なものでしかないという意味では
やはり「不真面目」に映るのも仕方ないかなと。
・・・・・
よく「我々が彼らの年齢のころとは、時代が違う」という言葉を聞くが、
まあ実際そうなのである。
ただ、言ってるほうの大人はその詳細をどれだけ語れるのか、と
意地悪に聞いてやりたいがね(ニヤリ)。
ボクシング以外のこと、話を聞いたことがあるか否や、
「そんなことは、指導する上で関係ない」という人もおろう。
だが、化学の実験をする上で、”燃やすもの”がどういう元素で作られているか
知らない状態で燃やす度胸があるならば、是非燃やしてもらいたい。
”液体水素”とか良いね、100gくらい燃やしてください。
ただし、夜中の河川敷とか1人で迷惑のかからないところでお願いします。
我々はロボットにプログラミングをしているわけじゃない。
人間を相手にしているのだから、その人間の内面を見ようとしなければ
相手にだってそれが伝わる。ま、ワタクシ自身も戒めないとならんが。
・・・・・
さて、前分が長い。
この著書が言いと思うところは、彼らが”物心ついた頃から携帯がある”
”携帯にはネット機能もあるから、昔のように人に気づかれないように
エロ本を隣町まで買いに行く必要はない”(ニヤリ)
”見たいときに見られる思春期を過ごしてきたので、特に異性に盛る必要はない”
=”盛りたい奴は盛りまくればいいが、そうでない奴は
そこまでしなくてもいいことを、感情の奥底から知っている”
つまり草食系男子になる。
(ワタクシは昔の飢餓感から肉食系になっているのか。。。いや、”霞”食系だ)
・・・・・
また、”例えばレポート提出、感想文提出においてもPCではなくまずは携帯を使用”、
そして、”携帯は名刺としての機能しており、それを使ってネットワークを形成”
さらには”特に首都圏の高校生ではこの名刺をフルに使って
1000人規模のイベントを開催する者もいる”という現実。
そして、”多感な時期に、ネット上で流れている感情論をもろに受ける”
”大人は日本の未来は暗いという、じゃあ俺もリスクをとってもしゃあないな”→安定志向。
なるほどなあと思う。
だが、若者には同時に言いたい(特にボクシング部員に向けて)。
他人がどうであれ、ボクシングをする限りは誰かに教えてもらわなければならない。
テクニック、パワー強化はもちろんだが、それ以前に安全について。
だから、”こういう意見もあるんです”と言う前に、まずは言われた練習をきっちしやろう。
少なくともワタクシは、練習してる奴を負けさそうとして、教えているわけではない。
by 練習してない奴は怪我しても仕方ないか、とも思っていたが、
それはやっぱり真面目なやつに”空気”が伝染するので
やっぱり別の道を探していただくしかないかな、と著書を読んで思った、かんとく