オッス、オラかんとく。
仲魔さんにお会いしていないので、ウイークリー仲魔が書けない。
だが、先般の一回生の一回生による一回性のための、
四国での強化遠征に参加なさった模様なので(何の強化かは不明)、
その詳細を特派員に聞くことにしよう。
やっぱり、大晦日のタイトルは”仲魔釣り”にしたいし。
かんとくは最近忙しくて、書くネタに困っている。
そういう意味で、ゴーストライターがホシイ。
我こそは、と思う誇大妄想大好きな方ヲ募集スル。(嘘)
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と言いながらも、書いているわけだが、
今日は会社の先輩より借りた書物を紹介スル。
後藤一信著『自衛隊裏物語』(幻冬舎)
なかなか面白かった。
ワタクシが大学生のときにすんでいた寮の先輩が
自衛官としてご活躍なさっている旨は前にちょっと書いた。
BとかUとかの区別があるとおっしゃっていたが、そのことも書かれていた。
Bは防衛大学校を卒業しての入隊者、
Uは普通の大学(university)を卒業して入隊した者。
まあ、その育ってきた環境が違うから当然であるが両者には
大きな考え方の差がある。
青春を”国家防衛の勉強”に費やしてきた若者は、当然のごとく
国防に対して真摯に当たろうとするが、頭が固いと言われるらしい。
かたやUは、基本的にいまどきの若者が入隊しているのだから、
どうしても現代風味な自衛官になってしまうが、
その分部下とのコミュニケーションがとりやすい模様。
そういう意味では世間の垢はなかなか落ちないんだろうと、
その先輩の話が思い出されて、一人でニヤニヤしていた。
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まあ、「国家の為に己が身を粉にして働きたい!」という気概のある”漢”は
読んでおいて間違いないだろう。いろんな意味で(ニヤリ)。
まあ、面白い、そんなん実際にあるんや、などなど楽しめる本であるが
はっとした一文を紹介したいので引用。
「イギリスのダートマスに置かれた英国海軍兵学校、
アメリカのアナポリスに置かれたアメリカ合衆国海軍兵学校とともに、
広島県江田島市に置かれた日本海軍兵学校は、
世界三大海軍兵学校と謳われた存在だった。
~中略~
海上自衛隊幹部候補生学校は、海軍兵学校から施設だけを
受け継いだ訳ではない。何よりも、その精神を受け継いでいる。
これは旧海軍将校が教官となり、海自幹部候補生を育て上げた為である。
今でも毎日、『五省』が読まれている。
一、至誠に悖る勿りしか(誠意に欠けたことはなかったか)
一、言動に恥づるなし勿りしか(恥ずかしい言動はなかったか)
一、気力に缼くる勿りしか(意気込みは十分だったか)
一、努力に憾み勿りしか(最善を尽くしたか)
一、不精に亘る勿りしか(怠けなかったか)
・・・それらを自分に問え、と説く五省は、諸外国の海軍軍人にも
深い感銘を与え、英訳されてアナポリスの士官教育に取り入れられている。」
(上述『自衛隊裏物語』p.42~44)
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この5つを毎日実践していくことは、果たして可能であるのかと思う。
非常に高度な要求だ。
それを自分が自分自身に課し、さらに自身に問うのである。
だからこそ、諸外国の軍幹部に感動を与えたのであろう。
そしてかれらは文章を、自らの国に持ち込む。
戦勝国がかつて大勝した相手からである。
そういう行動をしていたからこそ、かつての職業軍人というのに
凛としたイメージが出来上がったのか、と思ったが
大事なことを書くのを忘れていた「メリークリスマス」
by かんとく