『ストレス』について byかんとく

本日は夜の当番であった為、帰宅が零時を回る。

午前様である。

晩飯を何も食っていなかったので、帰宅後、

有り合せにて、納豆とろろ昆布卵うどんを食す。

なんともわびしい食生活。

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さて、本日は長谷川選手の防衛戦。

本当は会場に行きたかったが、先ほど記述の通り、当番の為、

会社にて7:50に主な仕事を終了し、職場のテレビを見る。

体調悪いんかなあ、スピードねえなあと思ったが、それも戦略だったか。

試合後、ペレス選手は「手を合わせてみて、パンチ力を感じなかったので

前に打って出たら、カウンターをもらった」と語ったとの事。

そんな高度な戦略を、我が大学の部員は参考にしてはいけない。

それよりもまず、参考にしてほしいのは、というか身につけてほしいのは

冷静さを保ち続けることだ。

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3ラウンドまでは距離がやや近い気がしたが、ずっと手数を出しながら

それを見事に修正し、的確なカウンターでKO。

うちの選手で多いのは、打っている時は良い。

自分のペースで打ち続けられればよいのだが、

いったん打たれたら萎縮し、後退する。

その後退が何の意味を持たせたものでなく、単純に恐怖という

感情のものであることが多々見受けられる。

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もちろん、人間なんで向かい合って殴りあうことは怖いのは当たり前である。

だが、それをコントロールしようとする姿勢を身につけなければ、

下がりながら打たれ続ける可能性がある。

それでは一切勝ちに結びつかないし、さらに非常に身を危険にさらすことになる。

講習会のときのMさんの話を思い出してホシイ。

ボクシングと言うのは、パワー、テクニック、スタミナもさることながら、

試合になれば”ストレス”との戦いでもある。

このストレスは相手が生み出すものもあるが、自分が勝手に生み出し

増幅させているときが多々ある。

「うわ、打たれたらどうしよう」「どうやって攻撃してくる?反応できるか?」

これは勝手に自分が思い描き、自分の脳と心臓にダメージを与えている状態だ。

打たれたら打たれたときである。

思いもしない攻撃がきたらその時のことである。

そのために、ガードを落とすな、あごを引け、体幹を鍛えておけと

言っているのである。

そのために、ダッキング、ステップワークの練習をしているはずである。

イメージして反復して練習していることは、

危険なときこそ、必ず形になって現れるものだ。

人間、というか動物には何とかしようと思い、対象を観察している限りは、

危険回避の能力はゼロにはならない。

にもかかわらず、いらん事を考えることで、

そのために必要な筋肉の柔軟性を失い、大きなダメージを受けることになる。

・・・・・

無用なストレスを作り出さない為には、自分のすべきことをしっかり認識し、

準備することこそが重要なことだ。

そういう人間は、普段は持久力が無いはずでも

試合でなんであんなに動けるんだろう、という試合をする。

by かんとく

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