『とある雑誌の記事』について byかんとく

グッドニュースとバッドニュースがある。

バッドニュースは、本日の昼休憩中にて読書に勤しんでいたのだが、

手水(”ちょうず”と読みます)にて用を足した後、手を洗う際に、

半分も読んでいなかった文庫本『新約走れメロス』を、

ひたひたと水の残っていた床に落とす。

見てくれからも、衛生環境の良いと言えない喫茶店の、乾いていない手水の床。

泣きながら、そのままゴミ箱へ。

初代は惜しまれつつ逝った。

が、帰りに阪急梅田駅の1階にある馬鹿でかい本屋で、二代目を購入(ニヤリ)。

とは言え、二代目誕生がグッドニュースであればわが人生の儚きことよ。

グッドニュースとは、ある雑誌に関学ボクシング部のOBが載っていることである。

・・・・・

というのは、フィットネススポーツ発行の『ボクシングビート』にて連載中の

”アマの名選手”という企画の11月号で、KGOBである納谷誠二の記載あり。

もうすぐ、齢77になる。

以前にも書いたことがあるが、略歴を少々。

関学高等部に転入、高校時代に当時の大学対抗戦に出場し、

全日本選手権を2度取った大学生に判定勝ち。

その後、大学進学後は1年生でリーグ戦にて白星を取り続け、全日本選手権で優勝。

ハワイ遠征の代表に選ばれる。

その縁から、「養子にして面倒をみるからハワイ大学へこないか」と誘われ、

ハワイ大学在学時は、全米大学選手権を二連覇&MVP獲得。

まあここまでであれば「センスがあったんすかね(ニヤリ)」と

イチOBとして、歯牙にもかけないのがワタクシ。

・・・・・

だが、納谷誠二のすごいところはこの後。

大学院にて博士課程を修了。

研究者としての道を進み、ASEAN設立を理論的に支援、

学者としての地位を確立し、ハワイ大学教授、アジア開発銀行首席エコノミスト、

ハワイ観光局長官に就任した。

どんだけのキャリアやねん。。。

・・・・・

数年前、納谷誠二は関学の名誉博士学位授与式の際に来校。

数日間、西宮に滞在し、学生の指導も快く引き受けてもらった。

(その前年はハワイに合宿にも行ったが)

その指導は、齢76であるから、といえるかもしれないが、

終始和やかでありながらも、ボクシングの本質ともいえる、

ポイントを抑えた指導であった。

そのときの言葉で印象に残っているのが

「僕が関学でやった練習の中でやってよかったと思う一番の練習は、

甲東園駅(阪急今津線。関学の最寄り駅)から大学まで走って通ったこと。

毎日続けたことが僕を強くした。」

関学で講演した際の言葉でこんな言葉もある。

「学生時代にボクシングで内面の強さを身に付け、勤労を尊ぶ職業倫理を育み、

すばらしい友人を得た」

・・・・・

ワタクシ自身が納谷誠二という人物と話をした経験によると、

話の端々に出てくる「日々の積み重ねこそが大切」という考えがあるから、

それだけのキャリアを身につけ、かつ人生を謳歌出来るのだと思う。

ワタクシは関学という大学を選び、たまたまかもしれないがボクシング部という場所を

選んだすべての学生に、納谷誠二のような生き方をしてホシイ。

このHPをご覧の皆様、詳細は11月号の『ボクシングビート』を購入してください。

購入していただいても、ワタクシに金銭は一円も入ってこないことは確約(ニヤリ)。

by リハビリ中の納谷氏の早期復帰を祈念しつつ、

いつ納谷氏がリーグ戦を観に行くと言っても恥ずかしくないチームを

つくらにゃあならんなあと思っている、かんとく

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