オッス、オラ仲魔。
みんな聞いてくれ。
オラついに70kgの大台を切ったぞ。
入学当初は80kgあったけど、やっぱ過酷な修行の結果だよな。
修行と共に、最近ではカルビ丼のバイトを週5回から、週2回に減らし、
貰ってくるカルビ丼も半減したし、その効果も出たかもしんねぇ。
でも監督の言う、「晩飯は豆腐にせんかい、ボケ、カス!」というのは
まだオラにはちょっとムリだ。
腹減り過ぎたらリキ入んねえねえしな!
・・・・・
それはそうと、今日から秋学期ということで、練習時間が変わった。
夕方の5時からだ。
明日は加古川市民大会ということで、修行してるみんなもリキ入ってた。
オラはミットを持って、ストレートのチェックをしていた。
だけど監督から、「仲魔さんよ、ミットを打つ奴が好き勝手打つ
オナニーに付き合うのは優しさではない。
たとえば、今羽賀ちゃんが左フックを打ったとき、右ガードが空いてる。
それを指摘してやるのが、ミットを持つ奴の役割ではないのか?」と
教えてもらった。やっぱ難しいなあ。でも確かにそうかもしんねえ。
いざというときにダメージを受けないことが、やっぱ大事だしな。
勉強になったゾ。
・・・・・
明日は試合でオラは荷物係に抜擢されたから、今日はまっすぐ帰ったけど、
監督はたっちゃんとメシにいったらしい。
そこでおらが語学の時間にジャブを打ってたのを、監督に話したらしい。
ジャブって言うのは、女の子に声をかけることなんだけどな!
人に話されると、メチャクチャ恥ずかしいぞ。
でも”南斗の拳”でも拳三郎(仮名)がいってた
「たとえ、99%負けると分かっていても、残り1%の可能性があるならば、
戦うのが南斗の伝承者というもの」という話もあるしな。
だからメッチャ可愛い子に声をかけてみただけなんだけどな。
でも全日本選手権で優勝するよりも、難しかったかもしれねえ。
・・・・・
でも監督は「いや、そんなん言ったって、あいつみたいにジャブ出し続ける奴
すごいと思うぞ。
敵わないと思われるレベルの女の子に対しての積極性とか。
結局彼がL級くらいまで落として、
服装レベルも上がって、女の子としゃべることに慣れたら、
もしかしたら今の1回生の中で一番成功して、
一番モテル様になるかもしれん。アイツはエネルギーあるわな」
いやあ、オラ色々わかんねえこと多いから、とりあえず手を出してるだけだしな。
でも、監督がそういってくれるなら、やっぱ頑張ろうと思うぞ。
みんな応援してくれよな!
※上記は監督が取材したことに、妄想を付け加えているものです。
ただ、なんやかんや言っても、仲魔さんはエリート校出身だからか、
人が色々口を出しても、やることを続けることに苦がない模様。
そういう意味での伝統校の強さ、関学ボクシング部も
見つけ出し、さらに改善を加えていきたいものです。