『ランニング』について byかんとく

リーグ戦が終わり、最近の拙文は、あまりにも我が自堕落な生活通信と化している。

ということで、たまには選手がやる気になるための文章も書かねばならんと思い、

硯(PCですな)に向かうことにした。

でもタイトル見ても、誰もやる気など出ないであろう。

ということで、最初に書くのはミンさんの言葉にしておこう。

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ミンさんは、昔ボクシング部のハワイ合宿時にお会いしたコーチだ。

ボクシング部のOBで、アマチュアの全日本選手権を取った納谷先輩が留学の為

アメリカへ行き、そこでもボクシングを続け、アマチュアの全米チャンピオンとなった。

そのときのコーチで、今は80歳くらいか。

しかしながら、我々が訪れる聞き、「ナヤの後輩のためなら」と

ロードワークして足腰を作ってくれていた。

そのふくらはぎは、現役選手並みに大きく、筋張ったものだった。

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米国ではアマチュアとプロの壁が2cmくらいしかないので、

(とはいえ、競技としてのアマはプロとは全然違う競技ではあるが)

彼の教え方はプロの教え方であった。

「シャドーしてみろ」というので、選手がシャドーしていると

「そんなことでどうする!撃って入る際に頭の位置が高すぎる!

俺が銃を持っていたらどうするんだ!お前死ぬぞ!」

と怒鳴っていた。

まあ銃社会でない日本人には、イマイチ心に響かない言葉であったが、

言わんとしていることは良くわかった。

パンチをもらうのはそれ位危ないと理解しなけりゃあかんぞ、ということだ。

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そのミンさんが口をすっぱくしていっていた言葉は、

「ボクシングはディフィカルトだ。ディフェンスこそ大事だが、ディフィカルトだからだ。

だからこそ、ディフェンスを繰り返し、練習しなければならない」

「よけたらすぐ打たなければならない。力強く打ち込む。

お前はフーリッシュか?ガールパンチじゃないか?力強く!」

またある時「お前はアマチュアの選手か!何だ、その手打ちは?」というので、

ミンさんが我々のことを理解していないのか、と気遣った納谷さんが

「彼らはアマチュアなんですよ」というと、

「それはどっちでもいいんだ。ボクシングとは力強く打つことが基本なんだ」

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難しいことの練習ではなかった。頭の位置を変え、力強く打ち込む。

或いは、頭の位置を変えながら、力強く打ち込む。

サンドバッグの前で、その繰り返しであった。

頭の位置が変わっていなければ叫び声が飛んでくる「No、No、フーリッシュ!」

そのミンさんの言葉にこんなものがある。

「ボクシングに大切なのはランニングだ。だが、ランニングは退屈なものだ。

だからみんな走りたがらない。でも本当に強くなろうと思うのならば

その退屈さに耐えなければ、いつまでたっても強くはなれない。走れよ。」

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それを今でもワタクシが覚えているのは、自身の経験があるからだろう。

パンチ力は無かったけれども、4回生のリーグ戦の直前に気づいた。

こうやって脚の筋力を使うと強いパンチが生まれるんか、と。

3回のリーグ戦が終わった後、1部リーグに備えて毎日10km走った。

その結果が力強いパンチの打ち方を覚える一助になったのは、間違いない。

そのころスパーリングした、1回生のI君はジム経験者だったが、こう言っていた。

「あそこまで効いたパンチもらったの初めてでした」

(その後、彼は4回生時の1部リーグを全勝して某雑誌に

”肉を切らせて骨を絶つボクシング”と書かれていた。

だがそのとき、もっと強いパンチをもらっただろうがね、ニヤリ)

・・・・・

だから走れ走れと、監督は言うのである。

ランニングの意味を気づくのが遅ければ、その分試合では、

相手に与えるプレッシャーが弱くなる。

プレッシャーが弱ければ、相手の反撃の余地を与える。

反撃の余地を与えれば、ダメージを受けるリスクが高くなってしまう。

自身を守る為にも、走ることは大事なのである。

とりあえず毎日は無理でも、週に5回は走っておいてほしい。

走る量が分からなければ、いつでも相談すればいいじゃないのか?

by もともと英語が苦手な上に、全然使ってないので英単語を忘れまくり、

ミンさんの言葉がカタカナばかりになってしまった、かんとく

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