リーグ戦詳細(対京都大学) byかんとく

先般書いたとおり、試合内容は最悪であった。

その詳細を書く。

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LFは前田。不戦勝。

F日上。そこそこ出来るので2回生ながら起用。

相手の大浦君は同級生だから負けてはならない試合であった。

昨年も期待もこめて対抗戦などで起用していたが、今回は一番悪かった。

1ラウンドはじめに相手のラッシュで慌ててしまった。

その後、攻められることを前提としているので、手数が出ない。

おそらく1ラウンドの手数は30発くらいか。

ラウンド数の多い、プロの試合より少ない。

もちろんラウンドは取られた。

2ラウンド目は手数出せといったこともあり、60発くらいまで増えたが、

それでも少ない。プロの試合並といおうか。

3ラウンド目はやっと100発くらい出せていたと思う。

だがもう遅い。2ラウンド終わった時点で試合が決まっているのだから。

スコアを見るとスプリットになっていたけれども、それは関係ない。

勝った負けたではない。

自身のやるべきことを、焦ったのだろうが、忘れてしまっていた。

最近はよく技術練習をしていたけれども、それに頼ってしまったから

試合だけでなく、自分自身の心もコントロールできていなかったと言えよう。

よく言うことだが、道具や技術を使うのは人間、つまり自分自身だ。

どういう場面でどういう風に技術をより的確に使うか。

それを考えておかなかったことが敗因だと思う。

そして、先鋒の試合運びは、後の選手の心理に大きな影響を与える。

今回のようにF級は、初戦になる可能性も高い。

そう考えて準備しておく必要がある。

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B宮本は出足は好調で相手を寄せ付けなかった。

ただ、3ラウンドでスタミナ切れ。

相手に反撃の余地を与えてしまっていた。

ポイントこそしっかり取りきっていたが、どんな状況であれ

相手に反撃の余地を与えては不利だ。

たとえ2ラウンドまで大差で勝っていようとも、

不意にパンチをもらうことがあれば、すべてが水泡と化す。

真面目な奴なので、練習で手は抜いてないと思うが、

前週の大勝があったから、やはり緩みがあったのかもしれない。

また、高校生のパンチと大学生のパンチでは、

身体にかかる負荷も大きいものがある。

頭では理解してなくても、体が緊張感を感じ取った結果として、

スタミナのロスが大きかったのだろう。

そう考えて今まで以上にスタミナ強化をすることが、大切な準備だ。

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Fe光武、不戦勝。

L申。勝つには勝ったが、課題の残る試合。

前週の試合を見て、岡田君に実力があることは明白であった。

対する申はまだL級の身体はできていない。

技術だけではなく、全身のパワーとリーチの差は想像できていた。

だが、彼も準備が足りなかった。

自分では一生懸命練習しているつもりでいたかもしれない。

ただ、リーグ戦という舞台で、今までで経験のない体重で出るのだから、

スタミナロスは予見できていたはずだ。

ワタクシもそのリスクわかっていたので、同志社とのスパーリングの際に、

わざわざ伊藤君とスパーリングしてもらったのである。

彼とは2ラウンドしかしていないが、ラウンド終了時に足がつっていた。

そこから身体にかかる負荷がどのレベルか、予測できたはず。

しかし、それに対応する練習ができていなかったといわざるを得ない。

2ラウンドまではとっていたが、2ラウンド中盤からスタミナ切れが目立ち、

3ラウンドには減点された。

レフリーは頭しか取らなかったが、握りきれていないパンチも目立った。

右ボディーなどは音を鳴らそうとしてか、オープン気味のパンチだった。

それを取られたならば、負けていたはずだ。

いまさら修正することは、自身では気づきにくいものだ。

ただ、やはりパンチは握った状態で当てなければならない。

これはボクシングの初歩の初歩だ。

追い込んだ後にそれを意識するようにすべきだろう。

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Lw内藤。ポイントで負けはしたが、本日一番いい試合だったとおもう。

内藤はいつも書いてるとおり、基本的には自分のことしか考えていない。

だからこそ、他にふがいない試合があろうとも、自身がやるべきことを

意識して試合をしていたと思う。

インファイトでのもみ合いが多かったので、ポイントが取れにくい試合だった。

ああいう試合は「負けない」試合に分類されると思う。

どっちが勝ったかはっきりしない試合というものは、ままあることだ。

そういう時にいかに行動するか。

彼は器用な選手ではないが、彼なら次の試合でそれも克服できるだろう。

インファイトの後の疲れた状況で後一歩、後一発が出せなかった。

つまり後一歩、後一発が出せれば、試合の流れは大きく変わる。

サンドバッグやミットを打つ際に、もう一歩、もう一発を意識していこう。

短い距離の連打のあと、相手が離れたところでストレートを打つ練習。

押し合いの際に大きくステップバックしてから、右ストレート左フック。

それができるようになってほしい。

試合後、相手の越智君と話をしていると、こういっていた。

「すごいパワーですね。

実は2ラウンド後半から3ランド頭くらいの記憶がないんです。

フックもらった後にもう一発食らってたら、やばかったです。」

そのもう一発を身につけよう。 

W井上、不戦勝。

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ここ数年で一番情けない試合だったと思う。

前に書いた4年前の近大戦のときと同じように、

試合に対する集中力が低かった。

主将とエースの試合がないこともあろうが、彼らの出番は後半だ。

二年生でも今の状況では、すでに上級生だということは忘れてはならない。

後輩はそれを見ている。情けない試合を見せてはならないと思う。

京大は人数が少ないから、スコアとしては5-2となっただけだ。

7人並べられたらきっと4-3で、どっちが勝ってもおかしくなかったと思う。

そんな試合をしてはだめだ。

最高のパフォーマンスをするということを、自身のプライドにかけて

もう一度考えてみる必要があると思う。

来週は京産大。強豪だ。

最高のパフォーマンスをしないで勝てる相手ではないが、

それを達成して、7-0を目指そう。

by かんとく

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