『肉食系男子』について byかんとく

先ほどニュース番組を見ていると、ビーチバレーの

エキシビジョンマッチについて報道されていた。

ここ数年、夏合宿を行っているワタクシの地元・呉だ。

あの風景はおそらく「かるが浜」だと思う。

これで夏合宿の新たな練習メニューが増えた(ニヤリ)。

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そういえば、本日の行き帰りに読んでいた本でも練習メニューを発見。

佐藤多佳子著『一瞬の風になれ』(講談社発行、1~3)だ。

高校の陸上部、しかもスプリンターという、かなり小説にしにくいものを

小説にしている作者に拍手。

BL小説やBL漫画をたしなむ腐女子には垂涎。

(ワタクシは別に陸上にドラマがない、というわけではない。

駅伝は毎年見るし、五輪や世界陸上で陸上の面白さを語る

レポーター以上に短距離走に興味を持っている)

このメニューはキツイ。ワタクシが現役なら「誠に遺憾!監督更迭!」と

声高に叫んでいたであろう。詳細は書きたくて仕方ないが、やめておく。

少々書いても、そのしんどさは理解できないだろう。

だが、地味に効いてくる練習だ。

怪我をしたくなければ(一回生は特に!)、LSDを行っておこう。

まあ怪我してもいいように、病院は明日予約しておく(ニヤリ)。

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さて本日(5/10)より近畿リーグ戦開幕。

結果は別項目に書いたが、やはりリーグ戦は面白い。

失礼ながら、同志社大学が大阪商業大学相手に、まさかあれほどの

大勝をするとは予想していなかった。

同大の監督さんは、先般のスパーリングでお邪魔した際に、

「うちには何か悪いものが憑いている気がするので、

今度お払いに行こうか迷っている」と密かにおっしゃっていた。

しかし今日の結果は、チーム力という言葉で言えば曖昧になるが、

「いいかんじ」なのである。(余計に曖昧か)

この「いいかんじ」というもの、誠に言語化しにくい。

言語化してしまうと、もっとも大事な部分が抜け落ちていたり、

また本来伝えておくべき思考のプロセスが、ごっそり落ちそうだ。

その他は、関大はやはりチームとしての総合力が高い。

近大も昨年同様、レベルが高い。

今回のタイトルは、その近大のN君についてだ(ニヤリ)。

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ここに書こうと思う、と副将棚蚊(仮名、独身、22歳)に話すと

「怖いのでやめて下さい」と涙目でお願いされてしまった。

何が怖いのか。

一年のころの彼なら「悪そうな奴は大体友達」風味が

遺憾なく発揮されていたが、今日の試合でギアが外れそうな相手に対し、

スポーツマンたる態度を示していた。

(ワタクシならニヤリとする所。誠に人間が小さいワタクシ。)

誰とは言わないが、というかワタクシの周りにいたほとんどの人が

「めっちゃ成長したやん!」と驚き、賞賛していた。

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彼のボクシングはうちの選手とは対極の「肉食系男子」そのものである。

彼はKGのOBはご存じないと思うので説明すると、

「先輩方の現役時代にいた、当然に倒して勝つ近大の選手」と

書けばわかりやすいかと思う。

試合前にNightーに「Lw、Wくらいにすげえ奴がいる」というと、

「どんなんですか?」ときいてくるので

「えっと、1Rに15発くらいしかパンチ出さないけど、

7、8発は最低でも当てて、そのうちの3,4発はKOパンチ。

相手のパンチはもらって2発くらい。たまに舞空術使うわ」というと

「やってみたいです!」と目をキラキラ(或いはギラギラ)させていた。

しかし、試合後に聞いてみると

「あれなんなんですか、ホンマに舞空術使うじゃないですか!?

アレは無理です!あんなんできないのでフリッカーもやめます」

と珍しく謙虚であった。

永遠の少年、Night-が大人になった瞬間であった。

N君ありがとう。ネバーランドから引き戻してくれて。

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面白おかしく書いてしまったが、彼がそういうボクシングをできるのは、

「負けたくない」ではなく、「どついて倒して勝つ」であるからだと思う。

あのスタイルをそっくりそのままうちの選手がやってたら、

「お遊戯か」と笑うだろう。

でも、彼にはそれがお遊戯ではない。

結果の為の最短の方法をもとめているのだから、それでいいのである。

結果の為の最短距離を考える能力は、非常に大切で高い能力だ。

頑張ってるから許すと、いつまでも監督が考えていると思ってはいけないね、

草食系ボクシング部の皆様(ニヤリ)。

byかんとく

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