『桃太郎』について byかんとく

本日、仕事の接待でゴルフ場に向かう。

ダダ振りだった。

その中でゴルフをするのだから、仕事とはいえ取引先と上司はすごいと思う。

というのも私の仕事は接客だったので、ぬくぬくとクラブハウスで時間をつぶした。

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ということで空き時間に昨日紹介の本を読んでいると、機と気づいたことがある。

桃太郎ってすごいのではないか。

とはいえ、剣客でもプロレス漫画の話でもない。童話の桃太郎だ。

リーダーシップとは、コレやれアレやれというものだと、多くの人が思っている。

それも時と場合によっては大事なこと。

仲間になった犬猿雉を上手く使いこなしている。

雉には鬼が島の様子を偵察に行かせたりもしている。

だが、桃太郎がすごいところは、最初に犬猿雉にきび団子を渡していることだ。

海のモノとも山のモノともわからない奴らに対し、何かを与えたのである。

もちろん犬猿雉はそれがほしかったから、結果としてチームが結成できた。

まず何かしらの相手がほしがっているものを「与える」ことにより、

チームの結成にいたったわけである。

とはいえ、使いこなすというと変に伝わるかもしれない。

伝えたいことが別の意図で伝わるのは不本意なので、別例。

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同じことが『スラムダンク』(井上剛彦著、集英社)の中でも書かれている。

安西先生や赤城は桜木に対して、最初から最後まで教え続けている。

リョータもポイントを教え、ミッチーは身体を張って奮起させることで感付かせ、

メガネ君は自分たちの立場、歴史を伝え、その過程で流川の覚悟を

桜木は気づくことができたのであろう。

其々の持つアイデンティティーは違いながらも、結果としての爆発的なシナジーを

描き出したからこそ、今でもファンの離れない作品であるのだと思う。

無論、漫画であるから理想ではあろう。

でもその理想が達成したときには、その満足感はこれ以上無いものに

なるのではなかろうか。

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指導者、リーダーは安西先生や赤木のように、与え続けることは大切なことだ。

と同時にこの両名の描き方は、試合やワンプレーに対する「こだわり」だ。

安西先生は指導者の立場として、赤城は主将の立場として。

各々が求めるものが最初はわがままなものであっても、

リーダーとして振舞っていく(与えること、教えること、叱ること、使うこと、等)うちに、

その思いが個人レベルを超えて、『断固たる決意』として伝染していくのだと思う。

でも、他の者に「リーダーは与え続けよ」と当たり前に思ってほしいわけではない。

与え続けるのは結構大変なのである。

与え続ける者が、与え続けたいと思うモチベーションがあるのは、

其々の部員は理解していないが何かしらあるのである。

他の部員はそのあたりに妄想を働かせていただきたし。

byかんとく

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