ボクシングの基本17『リードブロー2』 by かんとく

本日の夕刊に「鳥人間コンテスト休止」という記事が載っていた。

09年は行わないらしい。理由は主催の某テレビ局が、

このご時勢では協賛を集めきれないかららしい。

鳥人間といえば、高校生クイズと並ぶ「青春コンテンツ」だ。

その知名度たるや、皆の衆のように参加の意思がこれっぽっちも無い

人間でも知っているほどの、まさしくの看板番組であろう。

主催テレビ局にしてみれば、本来は何が何でも開催したいはずだが、

このご時勢、そうは問屋がおろさないのがビジネスの世界。

そう考えたらコアなファンしかいなくとも、毎年開催しているアマチュアボクシングの

関係者の熱意に感謝せねばならんのではないだろうか。

・・・・・

表題の件。先般の記述からの続編である。

珍しい。

珍しいけれども、なにせ市民大会でセコンドしなくていいときは

他の人間の声援など無視し、「人生ジャブや」と言っている監督である。

たまにアナウンスの女性は笑っているが、気にしてはならない。

仕方あるまい。

間違えても「人生シャブや」ではない。それは人の道を外れるので注意すること。

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さて、余談はこれくらいにして。

リードブロー、つまり皆の衆がよくジャブといっているものについて、

ちょっと考えてみよう。

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ジャブが何ゆえ有効か。

1、ステップインや、カウンターをとられにくい点。

 特に初心者は教えられたとおり、構えの状態からまっすぐに早く出すから、

相手は対応しにくいからだな。

2、疲れにくい点。

 力を要れずにスムーズに出せるから、連打を出しやすい。

3、距離を意識できる。

 思いっきり打とうということばかりに集中してしまうと、的確にポイントのとれる、

 またダメージを与えられる距離から外れてしまいがち。そうならないため。

4、肩の力が抜ける。

 打ち込もう!打ち込もう!と意識すると、筋肉を弛緩することを忘れる。

 力いっぱい打ち続けた後に、さらにシャープで体重の乗ったパンチを

 打ち続けるように人間の身体はできていない。

5、自分から仕掛けるタイミングを作り出せる。

 どんなパンチであれ相手は受けると、相手は前に出て行きにくくなる。

 恐怖心もあるが、ガード上でも受ければ相手の圧力は弱まる。

ざっと書いただけでこれだけある。

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まずは基本どおりまっすぐ出すことが大事だ。

どうしても人間の習性、というか動物の本能では外から中へ打ち込もうとする。

熊はまっすぐ爪を突き立てに来ない。外から中へ払い込んでくるはず。

それをジャブというものにするためには、反復練習しなければ無理だ。

それが「当たり前」に出来るようになれば、横からとか下からのジャブを

出せるようにしていこう。

その場合でも、基本はまっすぐ最短距離で、出していかなければならない。

・・・・・

???となっている選手諸君。

頭が固すぎる。

身体を左膝の上に倒してみよう。

そのときに前の手の位置はどこにあるだろうか?

逆に身体を右膝の上に倒してみよう。

そのときに前の手の位置はどこにあるだろうか?

その位置から「最短距離」で相手の急所に手を伸ばしてみると

見た目はフックやアッパーになるが、ジャブと同じように出せば

同じようなスピードで的確に打ち抜けるだろう。

・・・・・

そういう意味でジャブにジャブ以上の効果をもたせることが出来る。

まあそういうことだ。

by かんとく

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