ボクシングの基本15『的確なるパンチの出し方』 byかんとく

某OGの勤める会社の製造する『We fat』(仮名)のCMでは

正月休みで体重増加を経験した人の割合は、7割を越すらしい。

まこと時期に即し、賞与・お年玉という金余りの日本人を狙い、

且つ、この時期特有の人の弱みに付け込んだ、上手いCMである。

そういったマーケティングの対象者の方々へ、敢えて言おう。

その弱みはボクシング部に入れば、解消されるであろう。

今の4回生に入部当時0.1トンという猛者がいたが、

試合に出るために、ミドル級リミットの0.075豚まで落とした。

彼は多少脂肪があったわけだが、25パーセントの体重減である。

彼が入部当時の私は考えが浅はかであった。

今思えば写真を撮っておけばよかったと、後悔の念をぬぐえない。

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正月休みは暇である。先般紹介の小説は一瞬にして読み終え、あまりにも暇であった。

仕方が無いので、田舎から訪れた宝塚市に身寄りのない家族が涙を流す中、

置き去りにし、小一時間ほど、チャベス号(チャリ)にて武庫川周辺を爆走していた。

正月である。家族連れが会話しながら散歩している。子供たちが蛸を揚げている。

チャベス号に乗る私の目に何が浮かんでいたか、読者諸氏は知るまい。

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さてその後、家族との涙の再会並びに懇談し、温泉にも行ったが、

あまりにも暇なので、久方ぶりにボクシングの基本でも書こうと思う。

さて、先般書いたような気がするが、ボクシングのパンチは「殴りつける」ではない。

ボクシングのパンチの基本、特にアマチュアの場合は的確さが求められる。

どんだけ思いっきり殴ろうが、体重が乗ろうが、当たらなければ意味が無いのである。

如何にパンチを当てるかについて、どのように指導すればいいか

はるか昔より思案しつづけていた。

あまりにも暇なので、そのあたりのことを考えながら、チャベス号でもがいていた。

自転車だけではなく人生においても、もがいているがな。

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選手が出すパンチについては、「本能+刷り込み」に大きく影響されていることは、

すでに書いた。

パンチとは思い切り殴りつけるものである、という認識だ。

だが、ボクシングにおいてのパンチとは、ディフェンスをする相手を殴り倒すもの。

ディフェンスをする相手を殴り倒すには、パワーとともに的確さも同様以上に大切だ。

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そこで、中高時代にゲーム漬けであった、現代の選手諸君へのアドバイスとして、

C社の『路上喧嘩者2』を思い出してもらえればいい。多分小学校くらいでやっている。

この後続作として『路上喧嘩者2突進』や

『路上喧嘩者2ターボ』(英和辞典で調べたが和訳が無い)などがあるが、

このゲームでの勝ち方のポイントを思い出してホシイ。

思いっきりボタンを叩いたとしても、強い攻撃が出来るわけではないのである。

ボタンを押すときはサッと押す。同じようにパンチもすっと出すべきである。

(追記、『路上喧嘩者』(1)と呼ばれるモノのアーケード版は、

ボタンがパンチングゲーム並みに大きく、強く叩くと本当に強いパンチが出るという、

画期的なアイデアにて成立していた。あのゲーム、今もどっかに無いだろうか。)

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どんなゲームでもそうだが、出すべきときに必要な技(破道拳や商流拳)を出すには

タイミングを覚える必要があるはずだ。

そのタイミングはどうやって身につけるか、繰り返し技を出そうとしないと

出なかったはずだ。

また一回出たからといって、何度か試していかなければ「ここぞ」という場面で

出せなかったはずである。

いいたい事として、タイミングを身につける練習も必要だということ。

タイミングよくパンチを出すには、ボタンを押すがごとく力まず出すべきである。

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また、ゲームならば自身でプレーしながら、第三者の視点で見ることが出来る。

だが、ボクシングという競技で正常な判断が出来ず、その視点を忘れがちになるならば、

指導者など第三者に見てもらう必要がある。

誰かに見てもらわなければ、的確に技(パンチ)が出たか否かわからんし、

結果として有効な技を出す上での的確なタイミングもつかめない、と考えられる。

上手いこと第三者を使う方法も考えよう。

by かんとく

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