『英語教育考』について byかんとく

昨今の大学生は大変だ。

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TOEICを受けるため、土曜日なのに合同練習休みの者あり。

前にも書いたが、TOEICの有効期限は2年だ。

2年ごとに受けさせたら、1回とったらずっと履歴書にかける英検よりも、

試験をする方は確実に実入りがよい。

これを考え出した人民はずいぶんのこと儲けただろうなあと推察できる。

まあたしかにTOEFL受けるよりは受験料が安いという点で

気持ちはわからんでもない。

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この前英語に詳しい知り合いに聞いたことによると、TOEICで出る問題を

Nativeに見せたら「こんな英語使うNativeいないよ。

こんなん使ってたら頭おかしいと思われるよ」と言われたとのこと。

それってTOEICの本来の目的(英語を母国としない人民の

英語コミュニケーション能力を測るという点)と反していないか(にやり)。

まあ大学としてはしっかり英語勉強せえよ、という点で導入している方式なのだろう。

前回と比べて今回これだけ伸びています、ということが

数値として把握できるということは、しっかり勉強する気にもなる。

続けていくこと、のための方式としたら意味のあることだろう。

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TOEFLについても学生に話を聞いてみた。

「TOEICよりも難しいですね」という学生あり。

そもそも成り立ちが違うので、どちらが難しい、難しくないもないのだが。

TOEFLは米国の大学に留学するための英語試験。

いうなれば英語で論文などを読める、つまり専門用語を“理解しうる素養がある”

と判断するためのものである。

かの学生はこれを難しいというが、“理解しうる素養がある”と判断されるテストなので

これを難しいといっていたら、それこそ留学後の授業でならう

一番最先端の専門用語についていけない。

そういう意味では、英語が母国語の者が「TOEFLの単語なんて使ってたら

頭おかしいと思われるよ」と言ったとしても気にすることはない。

元々“母国のパンピーが聞いたことない単語を理解できる素養”をテストするものだから。

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なぜこんなことを書くかというと、先般丁稚先のAに借りた本で

竹内健著『世界で勝負する仕事術~最先端ITに挑むエンジニアの激走記~

(幻冬舎) というのがあるのだが、このなかで著者がスタンフォード大学の

ビジネススクールに入学する件がある。

東京大学工学部を出ている人で、TOEICの点数もびっくりするくらいの

レベルなのだがMBAの授業にはついていけなかった、とのこと。

理由は単純でその分野の専門用語が身についていなかったからである。

まあ結局苦労しながらも著者はスタンフォードのMBAとっちゃうわけで、

我々とは頭の作りが違うのか。

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話は戻ってTOEIC。

おそらく全大学的に受けるべき、という雰囲気なのだろうが、

「1回生で受ける意味があるのか」という当然の疑問。

(実際受ける時の練習として慣れておけばいい、という程度の者ならば受ける必要ない。

年に10回もやってるテストである、オフの間に受けりゃあいいじゃないか。)

というのもTOEICの期限は2年だ。

つまり3回生の後半までしか効果がないので、就職活動のアピールには使えない。

というか就職活動のアピールにTOEICのスコアを使うのは

海外での仕事が当たり前の職場に応募することを意味するわけで、

それはそれでいいのかもしれないけども。

結論、語学においてはどんな方法(テスト)であれ、

それに合った単語覚えなあかんのは一緒です。

さて、ワタクシは不動産の勉強でもしますかな。

建ぺい率、容積率、固定資産税、セットバック、再建築不可物件、これらも単語。

だけど再建築不可物件でも再建築できる場合があるって知ってた?

そういうことを身につけるためには、やはり継続学習ですね。

by かんとく

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