惜しかったと思うが負けました。
同志社に勝つための戦術上の前提としてLF、Fの2枚を取ることがあった。
仮に1枚落としても何とかカバーできるといった計算であったのだが難しいものだ。
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LF辻丸(4)×13-20○下岡
先に攻めるという点では前回よりは良かった。
リードでかなりストップできていたので落ち着いて打ち込めばよかったのだが
力が入りすぎていたので相打ちになってしまった。
試合で力が入らないようにシャドーを工夫していく必要がある。
F甲斐(4)×8-14○岸
先に手を出されていたので負けた。
ガードしてて勝てるならみんなガードだけしてるだろう。
しかしボクシングは打倒しに行くものである。
前半に待ってしまったことが大きな失敗。
B1小藪(1)○7-5×小崎
よかった。左リードの使い方を工夫すればもっと自分のボクシングが活かせる。
後はインファイトの時にサイドを取る練習を積もう。
今は相手が押し合いに来ればそれに対応してしまっている。
B2石丸(4)×4-10○吹田
悪くはなかった。吹田君を相手にすると大概のパンチが届かない。
ジャブから3つか4つ打ち込んでさらに追い打ちをかけて初めて当たる。
それの頻度を上げておけば勝ちを拾えただろう。
しかしこの戦法は吹田君にしか通用しないものではない。
石丸にかかわらずほかの人民も身につけておけば攻撃力が格段に上がる。
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L1高木(3)○24-10×本山
よかったと思う。しっかり左ボディーが打て、右も返せた。
先に仕掛けるうえで上下の組み合わせていけば、相手は予測を立てにくくなる。
課題は組んだ後に足をいかに使うか。
L2松原(4)×7-9○清水
惜しかった。でもジャッジの判断がまさしくその模様を記している。
2点足りなかったわけである。お互いしんどい時にあと2発手を出していたならば
当たらないかもしれないが、当たったら同点だったわけである。
そのちょっとの差がそのまま点数に表れている。
近距離戦での足の使い方も練習してきたのだから、試合に活かしてほしい。
Lw金澤(4)○15-3×渡辺
RSC取りに行かせたが、実らず。
相手がバランスを崩して打っている場面が3回くらいあった。
そのチャンスを3回とも見逃している。
その場面でチャンスを見逃さなければ、相当の実力者(中央の服部君とかランキング1位の)
であっても崩せる可能性が出てくる。
ボクシングはわかりやすい競技である。倒して勝ったら良い。
負けていても持ち直すための起点は実はラウンド中に何個かある。
W吉田(3)×3-7○入江
試合後に入江君に聞いたら、吉田がロープに押し付けた事で腰を痛めていたようである。
そういえばそれ以降ウィービーングの動作をやっていなかった。
相撲風にいう鯖折を仕掛ければ、もっと試合しやすかったかもしれぬ(もちろん犯則です)。
手が出ない。手を出した距離はもう入江君の距離。それでは勝てない。
せっかくリーチがあるのだから遠い距離から、どんどん手を出すべきである。
外されてもブロックされても構わずどんどん打っていけばそのうち当たる。
手を出さなければ当たらない、自明の理。
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M山内(2)×RSC○小船(3R1分49秒)
非常に良かった。キャリア1年の山内がキャリア7年の小船君をボコボコにする光景は
これぞボクシングということである。
最終的には小船君の得意な、相手が嫌がる位置で打ち続ける戦法でRSCをとられたが、
それ自体を恥じる必要はない。
今回でどの距離でボクシングをすれば相手が嫌がるかが分かったと思う。
その感覚を大事にして次の試合に臨んでほしい。
【応援】
全体的には良かったと思うが、山内の試合での審判に対するアピールは×。
「相手押してるよ」そんなんどうでもよい。
押させとけ、こっちもそれに対応して押し返したらいいだけである。
応援とは誰のためのものかを考えるべきだ。
審判に言うのではなく山内に「(押し込まれるから)腰落としてからサイド取れ」
といった部員がいただろうか?
「押してるよ」のアピールは山内を成長させることができない。
「押し込まれるから腰落としてサイド取れ」と言えれば、
同じような相手に次出会ったとき、山内は簡単に処理できるようになるだろう。
審判に対する苦情を言ってしまうことは、同時に自分たちに甘えをもたらす。
第一減点によるポイント差で勝っても仕方ないだろう、殴り倒して勝つのがボクシングです。
by かんとく