昨日は同志社の監督と「五輪年が終わってもアマチュアボクシングが
衰退しないようにあしたの関西リーグを盛り上げるためのミーティング」と称して
負けた責任者同士、傷をなめあう(にやり)。
とはいえ傷をなめっていても楽しくも何ともならんので、やっぱりボクシング部の話。
合同合宿とかどうかね、うちと同志社さんと。
場所どこにするよ、呉なら手配するよ、
でもやっぱり関東の大学も交えた方が技術交流的にも気分的にもいいかもね。
去年うち(関学)、中央さんの岐阜合宿おじゃましたし、云々。
まあそんなことはどうでもいいのだが、こんなことの試行錯誤から
“あした”の結果が決まるものです。
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ということで試合後いつもの総括をば。
今年のリーグの運用の変更点(大きなもの)
①グローブ、ヘッドギアがアディダス製に。グローブは牛スジのように柔らかいもの。
よって加撃によるダメージ(ガクッと腰が落ちるとか)でのダウンがとりにくく。
おかげで試合時間が長くなり、酒のうまい時間に帰ることに。
②従来の20-19というラウンドマストシステムから
Gマシーン(日本野鳥の会風味のカウンター)に変更。
【LF 辻丸×7-11○谷口】
ボクシング的には良かったけどね。
ただタイミングを計りすぎて、前に出るのが2、3拍遅かった。
相手が先に仕掛けるのに合わすから犯則しやすく、おかげで減点。
先に仕掛けて相手の反撃を引き出してさらに攻撃に行けば2点ひかれずに済んだ。
つまり9-11の状態だったわけである。
これを克服するには、練習時シャドーは最初からフルパワーで動くべき。
フォームのチェックなんて後に回してしまってもいい。
そうしないとスロースタートは治らない。
まずは打ち込むタイミングを切り上げよう。
【F 甲斐×7-8○李】
今まで以上にしっかり左を使えるようになったが、甲斐も辻丸と同じく、
先に打って出ていればもっと形になっていたはずだ。
相手の選手が足を使ってしまう前にどんどん押し込めばよい。
今回採用のアディダスグローブはダウンを奪いにくいが、
押すには良い能力(そう評価するのがグローブとして適切か知らないが)を発揮する。
押して押して、相手の重心を後ろにずらしていけば、自分がペースを握れる。
そのためには右ストレートを先に打つ。しかもガード上じゃなくてその奥へ。
そのあとは左返すという練習していたことをやるだけ。
ガードじゃなく相手のあごやボディーそのものに力強く当てに行こう、1拍早く。
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【B1 宮本×3-9○田中一樹】
負けはしたが、今シーズンに入ってずっと練習してきた通り、
相手の攻撃に対して重心が後ろにならないようにしっかりブロックできていた。
ボクシングにおいてやっぱりこれが基本だと思う。
というのも足の使い方を誤れば、どんどん相手に押し込まれる形になる。
欲を言うならば、打ち込む距離は自分の距離から。
ワンツースリーで終わらず、5つくらいまとめ打ちし、その後の反撃をブロック、
さらにサイドに移動しながらの上下の組み合わせ。
それができれば相手を圧倒できる攻撃フェイズを増やせる。
練習の中に、前に甲斐、谷との近位置での形を決めたマスをいれるのもよかろう。
その前にしっかりしたラッシュ時のスタミナをつけるために
木曜日までは短距離ダッシュを取り入れておこう。
【B2 石丸○11-9×田中航希】
よくやった。アウトとインの組み合わせが非常に良かった。
今後の改善点として、インファイト時のポジションと肩の位置をよく意識すべし。
あとはステップイン時の上下の組み合わせパターンを1個増やせればなお良し。
【L1 高木○15-9×金雅文】
よくやった。ただラウンド中の指示通り、ステップイン時の足の位置を工夫した方がよい。
というのも相手に対して直線的にステップインしすぎるとカウンターを
モロにもらう可能性がかなり高くなる。
去年の関大・坂戦ではそこを狙われたのでは?注意。
【L2 大久保×6-13澤井】
技術的にはおそらく大久保も負けてなかったと思う。
負けの原因は2つ。一つはパワー。後半目に見えてパンチの力が落ちていた。
もうひとつは待ちすぎ。まあまってカウンター後にまとめられるならいいけども
そのあとの攻撃が左ボディー右フックだけとか手数が少なすぎた。
ひざを痛めてしばらく走れず、スタミナが落ちたというならば、
それこそジムワークの中にいかに自分が打ち続ける練習を入れていくかである。
ミットの打ち方も相手の攻撃を足でかわす、打つ、だけのものではなく、
(往々にして、この後すぐに相手の攻撃が来るのを上半身でかわすが
疲れているので頭低い、あるいは肩の反則を取られがちであるのはわかったはず)
「足でかわす、打つ、さらに4つ打つ」というパターンと「足でかわす、打つ、
上半身で一つだけ(綺麗に)かわしてすぐ打つ」というパターンを身につけよう。
まずはそれができてナンボ。
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【Lw 金澤○11-11×金成龍】
明らかに金澤の勝ちという試合。
この時点ですでに関学の負けが決まっていたのだが、
今後の他校との点の取り合いを考えて、3ラウンドの前にRSCをとりに行かせたのだが
そこはさすがに成龍君、ダメージがあるにもかかわらず打ち合いに応じた。
結果そこでポイント的に追いつかれたようだが、それを差し引いてもいいボクシングだった。
【W 吉田×5-12○中谷】
負けたが最近成長著しい。でも本人はそこに気づいていない。
左の使い方があと一歩である。
減量も必要ないので、それこそダンベルを使った「槍の安藤」トレーニングを積んでほしい。
そうすればさらに右の効果が増す。
「槍の安藤」トレーニング、マジきついがやれ。
やり方わからんかったら俺に聞いてこい。
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Mは不戦負け。
【応援】
よかったと思う。できれば体系的に支持を伝達できる方法を考えてみよう。
今のところまだ出番のない3回生が中心になって考えてほしい。
そういうことの積み重ねが選手の1拍のスピードアップにつながり、
ジャッジの1ポイントを引き寄せ、結果として勝ちに結びつく。
たとえばであるが、同志社の応援席にはある小道具がある。
これはタイムを告げるコールのタイミングを一定にしているとみているが、
果たして気づいた部員はいるだろうか?
明後日あたりランダムに携帯に電話して、テストします(にやり)
それを活用すればもっといい応援方法が考えられると思うんだがね。
by 人が気づきにくいことばかり気が付き、すぐにそれを口に出してしまうので、
ときとして女性に不評を買うこと星の数の如しの、かんとく