社会人生活が長くなると、脳を使っていない気がしてくるものである。
無論、業務上とか人間づきあいとかでは脳は使うが、
何の面白味もないものを使っての脳のトレーニングがなされてないかなあと。
ということで、測量士補という全く今の丁稚先の業務にも関係なく、
かつ測量士の世界に入ろうという気はこれっぽっちもないのだが、
この資格取得に向けて勉強をしてきたのである。
(中高の数学をやり直す本も出ていたりするが、それだけだと味気ないので)
で調べたら去年の試験日は5月中旬日曜日、関西地区の試験会場は吹田とあった。
それ、関大でしょ、それなら午前中リーグ戦の準備して
試合のセコンドとかは誰かほかのコーチに任せて、昼の試験受けれるじゃないか。
ということで願書を取り寄せて、印紙購入して、申込みを済ませていた。
先般受験票が届く。受験地、大阪産業大(大東市)。
遠いわ、行けるか!
まあそれはそうと、来年も申込みしてみて受験地が関大なら受けようかと。
というわけで今年の5月も日曜日は関西大学(しかもいつものボクシング場)
にて過ごすことになります。
・・・・・
そんなこんなで、久々に読書の時間が取れるようになったわけである。
面白かった本、『生物学的文明論』(本川達雄著、新潮社)。
著者は前に『ゾウの時間ネズミの時間』という本で、個体のサイズにより
それぞれの時間の感じ方に違いがある、という観点で書かいている。
この時間の概念も書かれてはいるが、今回の主人公は「ナマコ」である。
「恒温動物である人間が自分の都合でやりたい様に過ごせる環境を作り、
(たとえば電気をバンバン使って夜でも仕事できる環境を作ったり、
手軽にいつでも食料を購入できるコンビニが増大していたり)
恒行動動物へとシフトしてきている様子」と
「ほとんど動かず、エサは海底の砂(のなかの有機物)という省エネ動物である
ナマコ」との対比には非常に感銘を受けた。
ナマコの歌なんてのも作ってしまう著者なのであるが、
じつは東大理学部生物学科卒で、世界に10人しかいないナマコの研究者。
これだけで非常に興味をそそられる本でしょ(にやり)。
by 今日も半球(仮名)梅田駅の下のデカい本屋で、不動産の本と
全く今後の人生においても役立たないだろうが興味をそそられる本を購入した、かんとく