『了見』について byかんとく

丁稚先の落語好きの後輩Aに借りた本。

柳家花緑著『落語家はなぜ噺を忘れないのか』を読む。

落語家は、いろんな角度で物事を見る(のを紹介する)のが商売である。

そういう意味で勉強になることが多い。

この本の中の一節を紹介。

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「私には現在五人の弟子がいますが、これまで一度も『もっと稽古をしろ』とか

『噺をたくさん覚えろ』なんて言ったことはないんです。

~中略~

私は学校の先生ではなく、師匠なのです。彼らは、落語家になりたいから、

そして花緑の弟子になりたいから入門してきた。学習塾のように、

こちらから募集したわけじゃありません。やる気があるなら教えましょう、

というスタンスは、生涯変わらないと思う。

それを私のほうから『ねえ、稽古しなさいよ』なんて言うのはお門違いです。

まさしく弟子の『了見』ですよ。」

上述著p.157~158 

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どんな物でも結果にこだわるならいかに稽古するかである。

この了見というのはどんなことでも当てはまるものである。

さてあなたの了見はどんなもんで?

by かんとく

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