丁稚先のT先輩に借りた書籍について久々に紹介。
『3種類の日本教~日本人が気づいていない自分の属性~』(島田裕己著、講談社)
面白かった。
宗教学者の著者が無宗教といわれる現代日本について、
3つの宗教があるという定義を用いている。
サラリーマン系、自営業・自由業系、公務員・教員系の3つ。
確かに空気を読んでみんなで作業するという日本の組織は
農民の進化系としてサラリーマンへ変遷してきたようでもある。
自営業・自由業系は江戸時代でいえば、士農工商の工商の世界か。
今で言えばフリーライターとかジャーナリストとかも含まれるという。
公務員・教員系は士農工商の士、官僚をメインに語っていた。
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同著のp.145~p.167あたりは現代の社会人養成機関ともいうべき
大学に焦点を当てている。
要約すると「東大=否実学的=官僚向き、慶応=実学思考=サラリーマン向き、
早稲田=個人主義=マスコミ向き」、こんなところか。
しかもこれは卒業生が向いているというよりも、すでにある大学の風土と
直結しているという見方を著者はしている。
つまり風土が合わないといづらいし、いつづけることができるなら
その風土の自分の中に取り込んでいるということである。
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さてそれでは、取引先とかなどで過去に出会った人民の持っていた
雰囲気で勝手に当てはめてみる。
関大、立命館=早稲田風味、同志社=慶応風味、阪大=東大風味、
京大=東大風味であるはずなく早稲田風味。
きりがないので関関同立と国立だけにしておきました(にやり)。
関学はたぶん慶応風味に該当するんだろうなあ、と勝手に思い込む。
良くも悪くもこの感じ、ボクシング部のあり方にも影響を与える。
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たとえば大久保君という早稲田の卒業生。
彼は1部リーグ所属でないのにランキングチャンピオン、
常に強さを求めることができた稀有な存在だとおもう。
それは早稲田の学風が合っていたからだろう。
また関学と毎年交流のある慶応さん。
うちとの対抗戦に出る選手の中には、まだ技術的に劣る子もいる。
しかしながら本番(?)の早慶戦では、セレクション入学の多い
早稲田にも勝つことも当然にあること(過去は4連覇とかしてた模様)。
これはチームの中で何とかしようという意識を育てるからかもしれない。
ルーピーのようにイラン憶測を呼ぶのも本位ではないので、
以上の私学の雄2つに絞ってみました。
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さてそんなことよりも。
うちの場合は上述のとおり、チームの組織になっていると思う。
でもこのことは逆に作用することもある。
日本の組織というのが難しいのは、周りの空気読むことが第一になると
本来の目的・目標が日常の風景から気配を消すことになる。
だから何をしていくべきか、意思の共通化を図ることが大切になってくる。
どういう目標を、どのように具現化していくのかを、ミーティングで確認してほしい。
まずは声に出していくことも実は大事なんですな、特にリーダーは。
ちなみにワタクシは目標は、「関学ボクシング部が日本一の部になること」です。
そのためには強くなきゃいけません。
人に対してきちんとした態度を取れる大人でなければなりません。
まだ遠いか。
by かんとく