『当世大学生気質』 byかんとく

書きたくはないが、現役選手のためだ。

吐きそうなくらい嫌だが仕方ない。 

今日は石渡嶺司、大沢仁著『就活のバカヤロー』という新書を読破。

新書なのですぐ読めます。

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この話は就職活動、というよりも、就職活動を取り巻く環境について、

結構詳細に書いているとおもふ。

企業、大学、学生の立場でどう考えているか。

私が就職したのは約10年前だが、その後インターネットの普及や

インターンシップなどの採用活動の変化、就労環境の変化により、

当時とは大きく変わっているようだ。

現在の新人類を知る娯楽本として、お年を召した方々にも

いい暇つぶしになるかもしれません。

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学生を『お客様』という意識で、甘く甘く接している大学も多い模様。

というか大学に入るまでに結構甘やかされているから、

甘い大学生活を期待し、それを大学側も許容せざるを得ない環境なのかもしれない。

学生は勘違いしないように。君たちはお客様じゃない。

自分がお客様と思った時点で、人間は成長する観察力を奪われることになる。

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とあるOBを紹介する。

その彼は今日本で一番有名な居酒屋チェーンに就職した。

私が就職した直後くらいで、その当時でも「あそこに就職すると忙しすぎる」という

そういう噂話が耐えなかった。

実際、当時のテレビでも夜のニュース番組内の20分ドキュメンタリーみたいなので

良くその多忙さが放送されていた。

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さて、その青年はその『多忙さ』に負けて、仕事を短期でやめただろうか?

答えはもちろんノー。

彼はその会社で最年少のエリアマネージャー(エリア内の店長の統括)まで昇進した。

これはその会社の名物社長が認めた結果である。

彼はしんどいことがあろうとも、乗り越えた成功体験を持ったいた。

彼はとある市民大会で、3ラウンド2分40秒くらいまで圧倒的に勝っていた。

だが、そこでKOされた。

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彼は1年間部活をやめていた。

色々あって戻ってきて、他の選手以上にがんばって、その結果がKO負け。

自信も喪失するだろうし、パンチも怖くなってもおかしくない。

だけども、彼はそれでもつづけた。

というか、それまで以上にがんばっていたように見えた。

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そんなに上手い選手でもなかった。特別スピードやパワーがあるわけでもない。

だけれども、ハンデを背負っても4年生のリーグ戦では

うちがチームとして関大に1敗したあとも腐らず、

ちゃんと自分のボクシングを貫き通した。

結果彼はその後も勝利をもぎ取り、リーグ戦は1敗が並んだ大学のなか、

うちの大学は優勝し、1部に復帰することができた。

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その翌年は1部リーグで3位に入賞した。

このときのチームはセレクションがいたけれども、

結局彼が真摯にボクシングを貫いた姿勢が、

後輩にその結果を得るチャンスを与えてやった、といえると思う。

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さて、この先輩。

今はそこでのノウハウを活用しながら、尼崎にてラーメン屋を営業している。

中に入ると、店員全員がとある居酒屋チェーンで受けるような、

大きな元気のいい挨拶でお客をもてなしている。

彼はすでに、いろいろな面での効率のいい方法を学んでいると思うけれども、

効率的な方法に頼ったり、流されて楽をする人間ではない。

それを使って、もっとおもろいことをしようとしている。

そして、ブログを作ったから、とメールをくれたりする。

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私から彼を見ていて、素敵な人生を生きているなーと素直に思える。

立場上、しんどいことも多いだろうし、多分胃が痛い日もあることとは思うが

彼は人生を満喫しているだろう。作業をしているだけの人間ではない。

学生諸氏に、すぐ彼のようになれというのではない。

とにかくまずボクシングならば、甘えのない1Rをまず持ってみてはどうだろうか。

できるようになれば、2時間の練習を甘えのないものにしていければいい。

その結果が、他人が見ても、自分もすばらしいと見える人生を遅れるのではないか。

まず、甘々な学生とはちょっと違う角度で見る目を養おう。

ちなみに、彼のお嫁さんは美人である。

気になる方はアドレスを教えるので、監督にご一報を(にやり)

ラーメン種類多いし上手いです。

BY かんとく

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