3日目の夜、北尾トロの『君は他人に鼻毛が出てますよと言えるか』(幻冬舎)
を貪り読んでいると、電話が鳴る。
「Can-talk? I’m Minn. I wan’na meet you tomorrow noon. 」
急ですな。
吉河先輩から「ミンさんから連絡あるかも」と連絡を受けていたとは言え、
それは急すぎるだろ。「昼は予定がある」というと、「じゃあ早朝」との答え。
嫁にじゃあそういうことでいいかを確認すると
「佐々木さんと一緒じゃない!何でボクシング関係者は強引な人が多いのよ」
という。ごもっとも(にやり)。
・・・・・
ということで、ご立腹の嫁をなだめすかして、朝ホテルのロータリーで待ち合わせ。
ミンさんの車に乗せてもらい、一路”LikiLiki”へ(ま、ファミレスですな)。
なかなか面白かった。
ミンさん曰く、「アメリカ人は朝飯と晩飯の量が多い、
昼飯はちょっとだけ、サンドイッチぐらいだ」
実際88歳の高齢にして、卵二つにご飯、ベーコンの焼いたの4切れ、
ソーセージ4切れ、パンにバターとジャムを塗って2切れを食していた。
これぞテレビで見たことのあるアメリカのBreakfastであった。
食えるから高齢でも元気なのか、元気だから食えるのかわからんが。
・・・・・
その後ドライブにて、アメリカ軍の戦没者合同墓地に案内してもらった。
広く、そして手入れの行き届いた美しいところであった。
ミンさんの二人の兄も入っている、という。
戦争が当たり前の国家だから、そこまでの手入れをかかさないのか、
死者を悼む気持ちが深くありながらも、戦争とは縁が切れない国なのか。
日本人における“靖国神社”に向ける思いと形とはちょっと違うものに見えた。
とは言え、数度あっただけのワタクシのために、時間を割き、
案内をしてくれたこの老齢のハワイアンに感謝しつつ。
Mahalo,Mr.Minn.
↑ 88歳にして愛車のベンツをかっ飛ばすミンさん(右)。
by 左側の犯罪者、かんとく
【追記】ミンさんは関学ボクシング部OBの納谷さんのアメリカでのトレーナー。
ミンさんは陸軍でもボクシングを教えていたことがあり、その教え方は
「銃で打たれたら死ぬ。パンチも一緒だ。もらわずに打て」である。
嫁と納谷さんをお見舞いしましたが、あまり体調もすぐれない
様子であったので10分で退席。
ちょっとでも弱っている姿を見せるのがお嫌いであろうと推測し
一緒に写真は撮りませんでした。