『2011立命館戦総括』について byかんと

ただいま。ただいま小林の高級長屋に帰宅。

リフォーム終了は、雨のため工事が進まず、延び延びになっている 。

ということで、雑然とした自宅にて書く、遅くなったが、立命館戦の総括。

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【LF 辻丸】 

先週、先方もLFを出してきていたので、今回試合あるかと思ったが、

戦略上の都合だろう。辻丸は試合なし。

本人はやる気満々で、試合ないと知ったときにはブーたれていた。

仕方がないのでおべんちゃらで「きっとお前のことを恐れたのである」

と言っておいたが、関西連盟の試合に出たことのない辻丸を

誰が恐れようか(にやり)。

練習を一生懸命にやるのはいいが、早くサイドの移動を身につけることだ。

人間は自分の得意なものに執着してしまうもの。

執着しすぎて、不得手な状況を考えない練習をしていて、

いざ試合のときにこんなはずじゃなかったのに、となっても遅いのである。

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【F 日上】

まあ、よくがんばりました。

試合に勝ててよかったね。

でも、試合前にも言ったとおり、日上はきれいなボクシングでありすぎる。

それはそれで長所でもあるのだが、相手にとって見れば

チャンスで休める相手でもある。

ごり押しで攻めるべきときは攻めなければならないときもある。

そのタイミングを逃せば負け、掴めば勝ちということは多々ある。

試合中に一瞬のタイミングを逃してはならない。

そのためには、日々の練習の中でどれだけ”タイミング”というものを

知ろうとするか、という気構えが必要である。

たとえ、そのタイミングを掴んだとしても、行動、アクションがなければ

水泡と帰す。そのつもりでタイミングを逃すな。

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【B1 宮本】

まあまあ。

3ラウンド目が勝負だ。

いつも3ラウンド目にピンチがやってくる。

早ければ2ラウンド目の中盤である。

試合前だから調整、という気構えではいつまでも克服できない。

試合前でも自分をラウンド中にしんどいときこそ追い込む練習をすべきだろう。

してたとしても、今だけやってもだめである。

前やってた、でもだめである。

弱点は克服しようとし、そのための積み重ねがなければ

いつまでも同じ状態になる。

ボクシングの練習は、毎日少しずつ技術が上がっていくのは

最初のうちだけである。

いくら今までどおりの練習をしていたとしても、レベルが低下する場面がある。

それを克服するためには、あるいは練習の密度を上げるか、

あるいは練習のアプローチを変えるか。

さて、どうするかな?

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【B2田鍋、L1山田】

田鍋はフライに落とさせよっかなー、と指導者がフラフラ、まるでどこぞの首相の政策の

ようなことをしていたから、負けたのは仕方ないかもしれない。

でも、いつも思うのだが、なぜ貴様らはそれだけのセンスがありながら

それを使わないのか、疑問である。

おおよそ才能のある人間ほど自分のセンス、いわば天恵を感じ取れていない。

一つだけ、指導者と上回生は彼らに認識させなければならないことがある。

ボクシングは、自分より実力の劣る人間に勝つことを目指すものではない。

ボクシングは、自分より実力のあるものに対して、今ある武器の中で、

あるいは時間がある場合であれば武器を開発しながら、挑み、勝利を勝ち取るものである。

彼に比べれば、多くの部員は才能的に劣る。

才能的に劣ろうとも、いかに自分が試合に出て勝とうと思っているか、

その工夫を行っている人間にもっと目を向け、自分ならどうするかを考えてほしいものである。

悪いけど、今のままでは1部では勝てないと思う。

例えば龍大の李君が、同志社の岸君に採った戦法をぜひ見るべきだ。

その戦法は、岸君が”1Rいきなりラッシュでこられた場合に裁ききれない”という

仮説の下であろうと思う。それも勝つためには一つの戦法である。

試合に際しては、戦略・戦術・戦法というものをよくよく考えるべきだろう。

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【L2 高木】

よくポイントを取った。

個別に教えたとおり、相手の心理をついた追い方をよく頭に置き、

まずはシャドーでイメージし、マスボクシングの際に意識して使ってみてほしい。

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【Lw 金澤】

単なるボクシングファンである監督が、勝手に見たい試合を組めるのも

監督という立場の面白いところである。

立命館の強打者・山口君とカウンターパンチャーの金澤の試合は楽しみであった。

ゆえに2週間前に怪我した山口君に対して「早う怪我治せ。

ワシャ、君と金澤の試合が見たい」と言い、実際そうなったのでうれしかった。

そして時としてこれは「職権乱用」ともいう(ニヤリ)。

ま、当日のベストバウトは関大・坂君VS大商大・大浦君の試合に譲らざるをえないが。

山口くんのパンチはちょっと外から出ているので、それに対して右を当てる戦術を

1・2ラウンドのインターバルに伝え、それが出来ていたのでワタクシは勝ったと思った。

が、やはりボクシングのスタイルとして、どうしても左フックを打っての移動の際、

相打ち等々で下がっているように見える金澤のスタイルは、審判にとっては

山口君を支持することも、頭の隅にはあった。

(こういうときの判断は、時としてこうあってほしいという自己都合もあるから、、、)

時としてそれ以外の選択肢も身につけていくべき部分だろう。

それによって、戦術戦略に幅が出るし、相手に対してその振り幅は迷いを誘うことになる。

そう、スラムダンクで仙道・流川のマッチプレイの際に、仙道が

「1on1ならお前は日本トップクラスだ。だが試合ならお前に負ける気がしねえ」

と言ったのと同じことである。

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【W 吉田】

よくがんばりました。

次はもっと自分から打って出ましょう。

【M 田尻】

よくがんばりました。

でも焦って気持ち悪いラッシュだったから70点。

次はちゃんと強いパンチをリズムよく打つという意識を持って試合に臨みましょう。

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【応援】

攻めてるときに拍手が足りない。

守っているときに声が止まる。

攻めてるときは気持ちよく攻められるように、守っているときは不安を取り除くように。

最初は自己満足でいいと思う。

一生懸命にそれが出来れば、その自己満足の間々に自分の応援の仕方に、

至らない部分が見つかる。

どうすれば伝わるかを考え”られる”ようになる。

まずは何でも一緒、真面目に真摯に目の前のことに打ち込もう。

それが出来ない人間は、いつまでたってもやっぱり出来ない。

今を真摯に打ち込めば、次の選択肢は自ずと見つかってくる。

BY かんとく

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