親が来ていた旨は書いた。
そのために一昨日、昨日と兵庫県強化練習会に参加できなかった。
まことに残念だが、田舎者の母と妹を魑魅魍魎の阪神間に
ほったらかしにするわけにもいかなかったのである。
本日は解放されたので参加。
今回の練習会は、KGの前田、日上、あと練習を記録するというので松岡が参加。
上は大学生から下はプロのジムで練習している小学生まで。実に幅広い。
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前回までの練習会は、大学生高校生が中心だったので
凌ぎ合うという意味で、非常にパワフルで濃度のある練習であったが
今回の練習会は小学生まで参加しているということで
怪我をさせないという意味で、うちの学生など手を抜いてしまう部分があるかという
危惧も合ったが、ところがスットコドッコイ。
小中学生のレベルが高すぎて手を抜くどころではなかった模様。
小中学生を”子ども”という分類をしたらしかられるかもしれないが、
その”子ども”の部分、というのは侮れない。
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大人というものは、ちょっとできたらさて一服となったり、
疲れてきたので70%で流そう、となってしまうのは否めないだろう。
が、小中学生は、「一服」や「70%」という概念がない。
好きなことをうまくなりたいと思ってやっている”子ども”は
エネルギー、精神力が切れるその最後の瞬間まで最大源のパワーで動く。
一瞬一瞬を学びの機会として全力を尽くすので、覚えるのがすこぶる早い。
本日、練習会を見学されたOBのKさんも、「あの小学生上手すぎるだろ」とおっしゃっていた。
そういう意味で、大学生でもその”子ども”の部分をしっかり残したまま
大人になってほしいと思う。
そのいみで”子ども”の部分というのは弱点ではない。長所だ。
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なお、今回の練習会、Kさんが録画した風景をDVDに焼いていただけるとのこと。
興味のある人間は、と今まで書いていたが、
興味を持ってボクシングに取り組もうと思ったのであれば、
まさしく”子ども”のような真摯なまなざしでそのDVDを視聴してホシイ。
↑右の選手は中学生。ワンツーでステップインしてからのインファイトでのアッパーは
受けていた東濱先生も絶賛。 大学生でもぜひ覚えてほしい技術。
↑真ん中のピンクシャツの小学生の技術も高かった。
が、下の体幹トレーニングは身体ができてないだけつらかったようだが、
それでも「こうやったらいいぞ」といったらその通りにやろうとしていた。
↑体幹強化のトレーニング。みんなプルプル、寒空の下ダンボール内に
放置されていた子猫のように震えていた。
日上さん、顔を隠す余力があるなら右足をあげなさい。
さらにいうならば、4月の入学式、中央芝生にてこのトレーニングを実施しようか。
各部員のシャツの胸には「入」「学」「お」「め」「で」「と」「う」「。」
「い」「き」「な」「り」「で」「す」「が」「、」「殴」「り」「合」「い」「ま」「せ」「う」
「ボ」「ク」「シ」「ン」「グ」「部」(にやり)
↑最後は打ち込み。最大限の力で打ち込む。
”こなすこと”だけを考えて、今この瞬間の一発一発を大事にできない者は
一生かけても身につかない。
by 期せずして、昨日読んでいた『棟梁』に登場する修行中の若者たちと
練習に参加していた選手たちの姿勢が、かぶっていたので感銘を受けた、かんとく