『少子化の原因』について byかんとく

社会派かんとく、少子化を憂う。

そういえば、社会派米国人監督が作成した『キャピタリズム』という映画を

先般観た。

私のような1970年代に貧しい港町に生ま育った人間にとって、

アメリカという国はまさしくとめる国の象徴であった。

当時、大日本国営放送(仮名)で垂れ流されていた『古ハウス』(仮名)

という番組は、アメリカという国が、いかに家族という単位を大事にしている

人間の集まりかということを、ひしひしと”感じさせるに足る”番組であった。

今でも『古ハウス』のDVDセットは欲しい。

ただし放っておいても”電波受信してるんだろ、オラオラ”営業で有名な

大日本国営放送の子会社に金は払いたくない(にやり)。

・・・・・

まあ、そんな放送がされていた当時、貧しい港町で育ったワタクシは

貧しい同級生たちと、貧しいながらも楽しく生きる術を身につけた。

その当時の友人の一人に、DJ総長がおり、本日久々にミーティング。

ワタクシの小学生時代、金のない人間たちは、

金がないなりに、消費活動に没頭していた。

駄菓子屋という空間である。

よく考えたら、当時よく通っていた駄菓子屋の店主は80の婆さんであった。

婆さんは大体、中東程度の砂あらしの中、水戸黄門を茶をすすりながら見ていた。

だが、婆さんの商売のセンスといえば半端ではなかった。

周りに競合他社がいない寡占企業である。

テレビ番組に熱中しているときに声をかけると、大体不機嫌であった。

「これください」と、加糖製脂漏(仮名)くん風味の、かわいらしかった

ワタクシがお願いしても(読者よ、何かご不満がおありですか?ニヤリ)、

「あー?」といい、誠に不機嫌な顔で接客していた。

この婆さんはもともとかなりの商売人であり、

周りにそんなことをしている店のない中、学校の真裏という立地を活かし、

20円でできるアーケードゲームを仕入れたりしていたので、

かなりのパイオニアであった。

だが、その商売の根本にあるのは、「この商売を仕切っているのは

私(つまり婆さん)であって、ガキども(つまりワタクシら小学生)ではない」

という、上から目線での商売であった。

ネゴシエイトのネの字も出せない雰囲気を、婆さんは体現していた。

然る後の交渉にあるのは、こちら(つまり婆さん)の言い値で買わせるという、

あくまで強いビジネスモデルを持っていた。

・・・・・

大人になるとそういうことがわかると、知ったかぶりで語りながら、

DJ総長と飲んでいたのだが、ふと気づく。

10円とかで買える粉ジュース。

50円で買え”ブロイラー”と呼ばれた、鳥の足。

あの時食っていた、駄菓子の原料、いったいなんだったんだろう。

私の小学校時代が駄菓子屋の末期。

ということは、ワタクシよりチョイ上の大人たちにとって、

少子化の影響を与えているのは、あの婆さんか。

あの婆さんは、ほんの雀の涙の売り上げを、

果たして大日本国営放送(仮名)の受信料として支払っていたのか。

いや、たぶん支払ってないだろう。このテレビは壊れてるんじゃ、とか言って。

by 婆さんのネゴシエイト能力を見習おうとおもう、”嫌消費世代”のかんとく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください