『兵庫県オープンスコア練習会』について byかんとく

大学王座の結果は、関大3-8東農大、という結果になった模様。

昨年の同志社もポイントは取れなかったが、健闘が目立つ試合も多かったし、

関西リーグ参加選手はさらにもう一踏ん張り、二踏ん張りしていきましょう。

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さて表題の件、かつて兵庫県ゴールデングローブ大会と呼ばれていた試合は、

現在、兵庫県オープンスコア練習会と変更され、4日に青年の部が開催。

西宮香風高校のオープンスコアシステムを利用しての開催。

ただ単に勝ち負けに一喜一憂していた昔の方式と異なり、

どういう攻撃がポイントとして評価されるのかを

リアルタイムで確認できるので、的確な攻撃を理解しやすいものである。

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ジャッジペーパー方式にも良いところはある。

たとえパンチ自体でポイントがまったく両選手に入らなかったときも

ラウンドマストすることで、よりよいスタイルを持つ方を評価される。

①ディフェンス技術の優れた方、あるいは②リングジェネラルシップを握った方。

この二つがジャッジペーパー方式でどうポイントの場合、

評価の対象になるのだが、上記の二つは相反するものでもあるため、

結果として試合の判定が割れることが多々あった。

結果として「あの試合の裁定はどうなんよ?」というバッシングも多々あった。

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オープンスコアでやる場合は、もちろん審判員には

より高いポイントジャッジの技術というものが求められるが、

どっちのパンチもあたっていなければ、

それはそれでボタンを押さないという選択肢もある。

勉強しようという姿勢のある選手ほど、試合を多数見れば見るほど

どういうパンチが評価されるのかというのを

頭とともに直感にの部分にも覚えこませることができる。

だからこそ、選手自体が的確な攻撃方法を獲得しようという気になりやすい。

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うちの選手の場合、兵庫県連盟のご協力により、

本年かなり多くのオープンスコアシステムの試合を経験し、

また同時に試合を見る機会に恵まれた。

だからこそ、今回の出場選手はなかなか覚えにくいポイントの取り方を

体感的に覚えられたのだと思う。

その感覚を忘れないように、まずはメモに取り、自主練習に取り組んでほしい。

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さて、個々のスタイルについて思ったこと。

『谷』『吉田』経験不足で見すぎが目立った。

見ていてポイントが取れるならば誰もそうする。

が、それは当て勘、距離感が身についていないと、できないものだ。

ジャブの多用こそをもっと意識しよう。

普段のシャドーで前に出ようが、後ろに下がろうが、左右に移動しようが

当たり前にジャブを出し続ける練習を取り入れたらよいと思う。

3分間ずっとジャブ。

そしてここぞというチャンスのときに、奥の手のストレートを躊躇せず打ち込み、

返しのフック、あるいは返しのジャブを当たり前にしてほしい。

同じ時間に練習している誰かに笛を吹いてもらうといいだろう。

それをここぞというチャンスと認識し、即座に躊躇なく打ち込む。

その後の返しまでやろう。

いうなればテレビゲームで、コントローラーのAボタンを押せば

パンチが同時に出る感覚に近づけば、それこそカウンターという技術になる。

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『辻丸』非常に良いフットワークを持っている。

がその非常にいいフットワークを無駄に使っている部分も多数あった。

本来一歩で相手の攻撃を無効化まではいかなくとも、8割減にできる位置に

移動できるところを無効化する距離まで移動してしまうから

動き(上下・重心のぶれ)が大きくなり、バランスの崩れたところを

狙い撃ちされて吹っ飛ばされていた。

攻撃力を8割減する位置に移動して、あとはガードで2割減するのも

相手の攻撃力の無効化したともいえるのである。

その按配を身に着けるために、まずは移動した後の踏ん張りを確認する

練習をするといいと思う。

対人練習で攻撃をしてもらい、フットワークで逃げたあとに相手に押してもらおう。

そこで後ろに簡単に下がってしまうようでは、

ガードするのに適切なバランスではないということだ。

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『日上』立教戦に比べてよかった。

特にコーナーに追い込んだ際、もう一段攻撃に入ったとき、

あの時にポイントが入ったのだということを再度認識してほしい。

ストレートは非常に良いのだから、そろそろ他の攻撃方法を身につけよう。

日上の場合、打ち込んだ後はきっちりガードの位置に手が戻っているのは

評価されるものだが、それは同時に同じ攻撃パターンになるということでもある。

ワンツーを打ちこんで、手が元の位置に戻るのは軸がいつもぶれていないということだが

逆に言えば軸のブレをわざと利用することで、

スムーズなフック、アッパーにもつながる。

金澤がかわしてフックを打つとき、どのような軸になっているのかを

見てそれに基づいたブレの活かし方を考えてほしい。

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『甲斐』よかった。パワーを活かしきれたと思う。

が、ガードと攻撃が別々になっている。

肩の回転を生かしたガードの方法を習得し、

ガード後即時に攻撃に移れるようになれば、

チャンスをより早い段階で得られることにつながる。

対人練習で相手にどんどん打ち込んできてもらおう。

それを下がらず、しかも両手ガードで受けず、肩の回転でストッピング、

あるいはガードして打ち返す。

最初は型を決めて、反復練習してほしい。

『山下』攻撃スタイルは良かった。

課題は攻撃に入るときのディフェンスだ。

ジャブとウィービングを組み合わせた位置取り方法を練習して見てほしい。

参考になるのは、関大の坂君だろう。

ジャブの入り方一つでも、ウィービングで体の軸をずらして入ったり、

位置取りと組み合わせをし、3,4種類の入り方をしている。

それをまずビデオで確認してほしい。

それと同時に上半身をやわらかく使えるように、1日2ラウンドくらいは

鏡に向かってウィービングだけの練習をやってみてはどうだろう。

やり方は谷と橋場に教えてある。

それをまず教えてもらって繰り返そう。

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『松原』1ラウンド目は苦手なポイントボクシングをしようとしていたが

2ラウンド目の入り方こそ、松原らしくそして、アグレッシブで怖い

ボクシングができていた。

まずは自分らしく前に出るボクシングをする。そこでのリスクを減らすために

相手とのスタンスの位置、頭の位置を変えながらどんどん入っていこう。

そしてたまにステップバック、右左右という入り方ができれば

結果として十分ポイントも取れる。

そのためにウィービングとジャブを組み合わせてどんどん打ち込もう。

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こんなとこか。

さて、今シーズンもこれで終了。

だが、12月26日に兵庫県の高校生の練習会が残っている。

どうせならその場に足を運んでほしい。

その場で再度ポイントの取り方を確認してほしい。

なんならGマシーンをお借りして、実際に模擬ジャッジを

自分でやってみると良いだろう。

かつて『燃えよドラゴン』いう映画でブルース・リーはんは言いました。

「Don’t think.Feel」と。

感性を磨くのも大切な練習の一つ。

by かんとく

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