びっくりした。
このHPを作ってもらった方から連絡があった。
ホームページで改善したいことがあれば、連絡してほしいとのことであったが、
平均アクセス数が、1日300アクセスほどあるらしい。
年間10万アクセスということになる。
「日々更新している成果ですね」とのお言葉をいただいたが、
まだまだである。
昨今のAB象(仮名)さんなぞ、毎日毎時間くらいの勢いで、
新しい情報が垂れ流されている。
そのアクセス数は、おそらく日に10万はくだらんだろう。
ついついネット検索したくなるコンテンツを作り出す能力。
伝統芸能に胡坐をかかないAB象さん、お塩先生と並ぶ時代の寵児。
良いところだけ、見習おう(にやり)。
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それはさておき、立教戦の総括。
試合結果は先日書いた。
立教戦。いつものことながら、兵庫県連盟、審判員の先生方、
会場をお貸ししていただいた西宮香風高校の先生方にお世話になりました。
300人の読者の中に関係者が含まれているかはわからないけども、
まずこの場でお礼を申し上げます。ありがとうございました。
特に審判員の先生方には、試合が立て続けにあるこの時期に
集まっていただき、電子採点方式にて採点いただきました。
採点にぎりぎりの人員であったため、心身ともにお疲れのことと思いますが
関学の学生だけでなく、立教の学生にもポイントの入りにくさというものを
頭だけでなく、体でも理解する上で、非常にためになったとおもっています。
その点を学生にも、自分たちだけでできる競技ではなく、
お世話になっているという方々がいるという点、心に刻んでもらいたい。
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さて、表題の件。
関学だけでなく、立教の選手にもいらんことかもしれんが勝手に書いておく。
【F 日上弘二(3)×ポイント1-7○福岡竜太(3)】
日上は、結果としてポイント差が大きかってしまったが、よくがんばったと思う。
福岡君は3ラウンド目によく攻撃をまとめたと思う。
非常にアグレッシブな連打でよかった。
逆に言えば1,2ラウンドはほとんど差がなかった。
攻撃しようと思って連打でまとめたから、3ラウンド目に
福岡君はしっかりポイントが取れたのだが、
日上に足りないのはその部分だ。
攻撃が単調で山がない、だからその間隙をついて福岡君が前に出てこれた。
ビデオで自分がどのように負けたのか、その点を理解して
逆に自分がそれをできるようになるべきだ。
そのために必要なのは、まず得意なコンビネーションを作ること。
その次にそれと防御が一体となったパターンを体に覚えさせること。
福岡君については、もっと前に出たうえでチャンスを待つほうがよいだろう。
ディフェンスの技術もあるのだから、警戒しすぎるよりも
前に出てディフェンスしたほうが、チャンスの際に攻撃につながりやすい。
チャンスの神様は前髪しかない。
それを1ラウンド目から出していれば、2ラウンドでストップしていたと思う。
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【B 宮本健志(2)○ポイント1-1×水谷直人(3)】
A:7-1 B:4-0 C:4-2 D:1-2 E:2-1
宮本は悪かった。
水谷君の攻撃も、審判員が反則を取るかどうか微妙なところがあったが、
それを待っていたのであれば、試合には勝ったとしても、
ボクサーとしてはどうかと思う。
ボクシングというのは自分自身でほしいものを獲りにいくことだ。
それはただ強引に前に出るということとはまた違うが、
”ただ待っていて”、欲しいものを得られるほどボクシングは甘くない。
待つにしても待ち方というものがある。
自分が攻撃パターンに行くためのチャンスというものを作り出すのは
自分でしかない。
それをやりにくいからという理由で後ろに下がり続けていては、
たとえ相手が反則連打で攻めてきているとしても
(注・水谷君は反則ではなかったが)
危険を伴うのは自分自身であることを自覚してほしい。
普段の練習相手が弱いから、下がる癖がついている。
それならば下がる癖を強制しようとし、行動につなげていかなければ
”絶対に直らない”
いつも練習でワタクシがいっているのは一つだけのはず。
基本は、前足に重心を乗せておかなければならない。
それができていれば、水谷君のような相手にも捌く方法が身についていたはず。
去年の国体、慶応戦、立教戦。駄目だった試合に共通しているのは
それができていなかったことが一番だ。
まず、そこからはじめるべき。
水谷君に関しては、審判員によってはライイングオンをとる可能性が否定できない。
せっかく打ち込むパンチがあり、スタミナもあるのだから
より有用に、その攻撃力を活かすためのパンチの打ち方を工夫してほしい。
宮本とは逆で前の足にしか重心がない状態で打ち込めば
もし仮に重心を前に残してサイドステップ、バックステップしたあとに
強いアッパーやフックを食らうと、一発KOの可能性もある。
試合は見ていないけども、おそらく清水君にはそれで負けたのでは?
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【L 石丸達也(2)×ポイント0-1○平野和憲(2)】
一発もらった。不意にあたってしまった。
でもその結果として試合に負けた。
3分3ラウンドという試合中は一発だって強いパンチをもらってはならない。
それが今回のような負けにつながるし、あるいはダメージをおうリスクも高まる。
一瞬たりとも気を抜くべからずである。
逆にパンチが弱かった。だからポイントが取れなかった。
連打に入れば強いパンチが打てるが、その前の最初のパンチ、
つまりジャブを的確に使用して、相手の重心を後ろに下げさせるだけで
まったく違う試合になっていたはず。
まずは最初のパンチを強く当てることをできるように練習を。
平野君に関しては、せっかくいい体格を持っているのだから
もっと遠くで強いストレートを10cm下に打つようにすれば、
相手はよけるよりもガードしてくれる可能性が高くなる。
ガードして前に出られない状態にし、ストレートを的確に打ってほしい。
【L 高木利典(1)○ポイント4-0×岡田博喜(3)】
高木はよかった。
いつものようにスタミナを活かしつつ、左ストレートと右フックを
良い形で使えていた。が、パワーが足りない。
疲れたからか、最後に打っているパンチはいつもの根性ボクシングになっていた。
ワタクシがいつも受けているミットで打っているようなパンチを
疲れたときこそ打ち込む練習をしてほしい。
たとえば神呪寺まで走る、その後浄水場でダッシュ10本して
部室に帰ってきてからサンドバッグを強く打ち込む。
岡田君はがんばった。どんだけかわそうが、それを追い続ける姿勢は
すばらしいと思う。
が、それはひとつの方法だと認識しよう。
その頑張りは違う使い方ができるはずだ。
サウスポー相手の基本技術の習得をしてほしい。
ジャブを打つ、これは右ストレートを当てる距離と位置取りを測るために。
右ストレートはパンチを切ってすばやく踏み込んで打ち込む。
その後フォローの左フック。
まずはこれを頭と体に覚えこませよう。
そのために試合でのガッツをその練習に使ってみてほしい。
立教大学には、関東君という良いサウスポー選手がいる。
できるようになったら、彼にどういう攻撃で入ってこられると嫌か、
アドバイスを受けながらやると、その次の攻撃パターンもおのずとわかるだろう。
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【LW 金澤健太郎(2)×1ポイント1-4○関東貴広(3)】
カウンターパンチャー同士。
しかも体格的にもほぼ同タイプであったので、
ワタクシは試合前からかなりワクワクしていた。
立教さんとの試合でどの試合を一番見たかったかというと、この試合だった。
どのくらい見たかったかというと、近大・中谷君と中大・服部君の試合の
次くらいに見てみたかった試合である(全日本・国体とも実現しなかったのだが)。
ほぼ差はなかったと思う。
差があったとしたら関東君のほうが、先に前に出たこと、以上。
だから後手に回ってしまったということを、金澤には自覚してほしい。
何度も書くが、カウンターパンチャーとしてのお手本は
桃山学院の門前くんだ。
彼は後ろの手のカウンターを当てる。
でもそのためにジャブを出して前に出る。
それができるようになるだけで全く試合の流れは変わる。
それができるようにならなければ、大きな進歩はないと思ってほしい。
関東君に関しては、、、痩せろ、というか適正体重を維持しよう。
おいしいものは一口だけにしなさい、ボクサーだろ(にやり)。
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【M 田尻健太(2)○ポイント4-3×神尾龍彦(1)】
田尻の試合、3ラウンド目が非常によかった。
テクニックの習得にも時間を割いてやっているのはわかるが
彼の場合どうしてもそれを活かしきれない”下がる癖”があった。
でも3ラウンド目にはそれを抑えてしっかりストレートを打てていた。
それを1ラウンド目からやろう。
怖いのはわかる。リーグ戦で負けが立て込んだから、
負けたらどうしようとも思うだろう。
がやっぱり前に出て勝ちをつかみに行かなければ、勝利は得られない。
前に出てストレートを打てたから、神尾君も体が反応して
反則してしまったわけである。
3ラウンド目の感覚を当たり前にしてほしい。
神尾君に関しては、せっかく上背、リーチ、パンチがあるのだから
それを活かせるストレートを打てるようになろう。
前に出て連打できるスタミナがあるのだから、
それをより有用活用すべく距離の認識があるだけで、非常に怖い選手になれる。
まずはジャブだ。
香風高校でほかの1年生がやっていた練習に取り組んでほしい。
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全体的にいうと、関学のほうがテクニック的には勝っていたかと思う。
がどうしても後ろに下がる癖があるから、それを有用活用できていない。
逆に、その技術のある関学の選手に対してでも、
立教の選手たちが、何とかしようと前に出て勝ちをつかもうとした姿勢を
見習ってほしい。
やっぱりボクシングにおいては、というか人生においてはそれが基本だ。
誰にでもミスはある。ミスはないのにうまくいかないときもある。
でもそれを恐れていては、結局何も得られない。
by かんとく