読書の秋なので、リニューアルした半球梅田駅(仮名)の
バカでかい本屋で、書物を4冊ほど購入。
が、そんなことより、久々に読み返した漫画『スラムダンク』について書く(ニヤリ)。
・・・・・
改めてよくできた作品だと思う。
主人公の桜木花道はやはり、『天才』だと思う。
バカだけど『天才』である。
多くはこういう文章を書いたら、「あれはセンスがあるから
成り立つストーリーだろ」というだろう。
でもワタクシが言いたいのはそういうことではなくて。
・・・・・
きっかけは何でもいいけど、彼はバスケットマンになるという選択をした。
基礎ばかりの面白くない練習を、言われるがままに反復する。
これは高校生くらいのスポーツ系の部活ならば、よくある話だ。
面白くもなんともない。
だから惰性になる(惰性だからミスの少ない技術は当然に身につくのだが)。
でも彼の描き方で光るのは、目の前に問題が存在したら
何とかして解決しようとし、最大限の工夫をすることだ。
逃げないし、本質的なところで言い訳しない(言い訳はよくしてるが)。
2万本のジャンプショットを合宿で経験して、それを身につけたのなら、
リョータが教えてくれたフェイクを組み合わせてみる。
そしてそれが成功する。
何のためにか、その目的がはっきりしているからである。
・・・・・
そういう人間が集まっているチームは強い。
たとえ馴れ合いの空間になくても、目的を共有しているからこそ
チームメートと”互いの存在を認められる”瞬間が訪れる。
今回読み返してみて思ったのだが、
そんなチームに試合中に、全くないものがあった。
”不安要素”という分析だ。
”不安要素”があるとすれば、それは試合前までに全力で解決している。
後は持つべきパフォーマンスを、最大限出そうとしているだけである。
by かんとく