『合同練習会@同志社』について byかんとく

本日は、同志社大学との合同練習の為、同大学へ赴く。

今回の練習会はシーズンに入ったばかりなので、

スパーリングではなく、ランニングと同志社のジムワークに混ぜてもらう形。

同志社の皆様、ありがとうございました。

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さて、練習会で気づいた点。

ま、時期もあるので体調不良者がいてもしょうがないだろう。

だが、体調不良なら体調不良なりに、何かしら得ようとすることは出来るはずだ。

ただ人の練習をボーっと見て、一体どんな成長があるというのだろう。

同志社は昨年の近畿リーグで全勝している選手もいるし、

国体、全日本選手権という舞台を踏んでいる選手もいる。

その選手から学ぶところはないというのであろうか。

一つには、ビデオで練習風景を録画する、という方法もあるだろう。

しかし、自分から能動的に何かを得ようと思うならば、

やはりノートをとることになぜ思い至らないのだろう。

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とは言っても、なかなか出来ないことはわかっている。

サボろうと思ってノートを持ってこなかったわけでもなかろう。

ただ、やはり危険が伴う競技であるがゆえに、

より早く技術を習得しておくことが重要なのは間違いない。

そういう意味では先般記述の『兵士を見よ』(杉山隆男著)の作中に出てくる

戦闘機パイロットの訓練を是非参考にしてホシイと思う。

上述の書は、氏の”兵士”(自衛隊)シリーズの航空自衛隊を掘り下げた作品だ。

その中で印象に残った部分を要約してみる。

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戦闘機パイロット達は、訓練前に”プリブリ”というミーティングを行い、訓練内容を把握する。

そして実際に機上の人となったあとは、機に搭載されているカメラで写したビデオをみて

訓練の勝敗の肝となるミスや行動をチェック、機動図を作成する。

その後は”デブリ”と呼ばれる、敵味方に別れての勝敗分析をする。

特に最強と呼ばれる部隊においては、全然別の場所にいたパイロットが

自分のことを把握しているのに、若手が綿密な組み立てなく行動している場合

このデブリで自分の行動を説明すれば、どんどん突っ込まれていく。

自分はミスをしているつもりがなくても、実はミスをしている場合というのは

ほぼすべての人間において、当てはまるものである。

ただ、強者はミスをしてもすぐにリカバリーするが、弱者の場合は

リカバリーの際にさらにミスを犯す可能性も高い。

その差は何か。

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それについては引用することにする。

「現実に起こったということは、また起こる可能性を秘めているということでもある。

そうしたトラブルの事例を頭に入れておけば、似たような状況に巻き込まれたとき、

とっさの事態にうろたえることもなく、冷静に対処することができる。

そして、頭に入っているその事例が多ければ多いほど、

予測不能な事態への備えは強固なものとなる。

他人のトラブルをより多く知ることが、空の上の自分の身を守ることにつながるのである。

いったん空に上がってしまったら、たよれるものは自分しかいない。

何かあったとき、あ、そう言えば、これと似たようなケースをどこかで聞いたことがある、

などと思い出そうとしても、もう遅いのである。

地上にいる間に、自己やトラブル、ミスといったものに敏感になっていて、

そうした先人たちの失敗に学び、一つでも多くの対処法を身につけておくことが、

トラブルに強いパイロットをつくり、わが身に襲いかかってくるかこないかわからない

『運命』のときを、少しでも先へ引き伸ばせる、唯一の自衛手段なのである。」

(同著p.457~458)

空の上をリングの上、地上を練習時、と置き換えて考えてみてホシイ。

by やっと2巻目の『兵士を見よ』を読み終わり、

3巻目の『兵士を追え』をすっ飛ばし、いきなり4巻目の『兵士に告ぐ』を読んでいるが、

多分この『兵士を見よ』がボクシング的に、読んで一番勉強になるだろう

と思っている、かんとく

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