『たまご』について byかんとく

当番の為、先ほど帰宅。

なもので日が変っているが、本日も色んなニュースがありました。

新幹線が止まった。

何時間も電気もついてない車内で過ごすのはつらいですな。

国鉄さん、ちゃんと点検、整備を怠らぬよう。

『ライ麦畑で捕まえて』の作者、サリンジャーがなくなった。

ワタクシは、勝手に歴史上の作家だとばかり思っていた。 

阪急百貨店河原町店が閉鎖される。

そういえば、先般わが故郷のそごう呉店も閉まるという記事も見た。

かつての流通の雄である百貨店は、商品と商品に質の差がある時代だったからこそ、

その華やかさがあった。

現在の日本では、どんな商品を手に持っても”みすぼらしい”物が存在しない。

そういう意味では、百貨店の強みというものは、時流によって消されたのか。

・・・・・

そんなことを考えつつ、先ほど電車にて帰宅。

車中にて、いつものT先輩に借りた本を拝読。

ゆでたまご著『生たまご~ゆでたまごのキン肉マン青春録~』

選手諸君が生まれたころ、1980年代の週刊少年ジャンプは

とてつもない雑誌であった。

その頃小学生として、戯れ事に鋭意精進していたかんとくは

この雑誌をよく耳鼻科の待合室か、近所の大西書店で読んでいた。

その頃の監督さんは、母えつこがお小遣いをくれないという

類稀なるコストパフォーマンスを誇る家庭にて育っていたので、

自ずから”仕入れは安く済ます”という意識があった。

(というか金がないので、買いたくても買えない)

そしてその行動がゆえ、”面白いもの”に対して常に、飢餓状態であった。

その飢餓感こそがワタクシを、多くの人にとっては全く意味を持てない無用の書の中で漂う

愚か者に育てたのであろう。

残念である(ニヤリ)。

・・・・・

まるで紹介の書のように、自叙伝風味に話がそれた。

ゆでたまご氏(と書くのもおかしいが)が当時執筆していた

『キン肉マン』はそれこそ、一つの時代を作った漫画であったと思う。

なんとも、主人公の顔は、小学生でも落書きできるレベル。

ストーリーは正義と友情を持つ超人は多くの必殺技を持ち、

相手が強くて負けていても”火事場のクソ力”で逆転勝ちする。

だが、基本主人公はアホで笑える。

ぞくぞくと登場する超人たちはジャンプ紙上で募集し、

その超人たちはガチャガチャで手に入る”キンケシ”となった。

全く、集英社は商売がうまいもんである。

・・・・・

だが、商売がうまいのは集英社で、実際それを書いていたのはゆでたまご氏。

『生たまご』を読んで、今だからこそ想像できるが、まこと大変な世界である。

かつて1980年代少年だったものは、その大変な苦労があるにもかかわらず、

漫画が好きで世に発表したいという若者がいたからこそ、面白い漫画を読めたのである。

そして、日本の誇る”コンテンツ”として、世界に広がっている。

さて、この今の栄華、出版社は今後はどう展開していくのだろうか?

世に質の低い漫画というものが消えた現代において。

ボクシング部OBの”たまご”さん、教えてください。

by かんとく

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