『オススメ二冊』について byかんとく

最近、英単語を覚えることに時間をさいていたため、

全然本を読んでいなかったが、さすがにこれはまずいと思い、

この二日間で読んだ本を紹介。

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高橋秀美著『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』(新潮社)

いわずと知れた受験再難関校の雄。

高校の持つ目標自体が「本校ハ専ラ他日東京大学予備門ニ入ラント

欲スル者ノ為メニ必用ナル学科ヲ教授スル所トス」(上述著p.10)とある。

その高校に野球部があるというのも不思議だが、そこで指導の先生が掲げる目標が

「足とかインサイドワークとか、頭を使って相手を翻弄して勝つ」ならまだしも、

「バンバン打ちにいって、相手に打ち勝つ」というのも興味深いものである。

この目標が学生に合っているかは別として、指導の先生の持つこの考えも

「東大に入って当前」の高校だからこその、生徒への愛情の結果であるところが興味深い。

それぞれの学校なりの、「実は君らは将来こうなりがちなんだよ、経験者だからわかるけど。

でも同時に世の中ってこういうもんだよ、だから今これやっとけ」という姿勢の描き方が

ノンフィクションだからこその面白みと言える。

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大村大次郎著『あらゆる領収書は経費でおとせる』(中央公論新社)

最近上述著書の続編『~(確定申告編)』が出ていたが、

ワタクシは個人事業主じゃないから、まずは一般論から読んでみようかなと購入。

そういえば、2,3日前に、悪徳コンサルタント会社からのアドバイスを実行した

心清き(?)サラリーマンども(大手企業を含むらしい)が

国税庁に挙げられた、という新聞記事を読んだばかりだが、ワタクシはあえて書く。

なぜかって?ワタクシはちゃんと納税しているからである。

だから国のエライさんでも、大日本国営放送(仮名)でも、好きなことを書ける(にやり)。

阿呆なコンサルタント会社なぞに踊らされて、追徴課税受けるなど本末転倒である。

結局そのクライアントたちがそうなったのは、税金の本分をまるで知らずに瑣末な

テクニックに走った結果である。

ワタクシの考えでは、今後の日本において税金の勉強はまずしておくべき教科だ、

と学生諸子にはお伝えしておこう。

今の学生は終身雇用制を見直しを実施しているかもしれないが、

そのうち間違いなく日本国内において、その制度は絶滅危惧制度になる。

だから文学部の学生も税法の授業を取ってみる方がよい。単位が取れなくてもいい。

学生時代にそもそもの考え方を身に着けておき、実際自分が税務に関連するようになったら

(社長になったりしたら)、専門の人に相談すればよいのである。

でもその際に、そもそもの考え方を知らなければ、経費削減のために瑣末なテクニックに

走ってしまうかもしれない。根本を押さえておけば、そういうことが何故あかんのかが、

話を聞いたときに何となく推察できるはずである。

そのためにまず、大村氏のような読みやすい税金関連の本を、嗜んでおくのもいいかと思う。

以上、ためになる読書感想文でした。

by かんとく

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