『兵庫県オープンスコア練習会』というタイトルで2010年12月5日に書いていた。
辻丸がどうだこうだ、とか書いてあったのだが、
ネット上の日記というのは、こういう時に便利である。
(このHP上、正しくは日記ではなく、活動報告なのだが、どうも皆さん
関学ボクシング部の活動状況より、駄文が好きな傾向にある模様。)
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さてそれは横に置き。
本年の練習会は土曜日に成年、日曜日に少年と幼年を開催。
試合じゃないけども、昨日のうちの参加選手の結果と要点は下記の通り。
L大杉×3-10○ 岸根知也(カワバタボクシングジム)
大杉は右ストレートからの左フックは案外よく打てていたと思う。
ただサウスポー相手にはこの技術は必須技術であり、これが出来てはじめて
他の方法を組み合わせて、技術を持つサウスポーと戦えるので、要反復練習。
あとファイター相手に下手な下がり方をしていてはダメ。
ビデオを見ればわかるが、崩れた状態で下がるとその後の対応ができない。
単純に下がる練習だけでなく、下がってジャブ、下がって右ストレートの練習をし、
バランスが崩れないことを意識しておくべきだ。
L小藪○6-2× 小竹守淳(カワバタボクシングジム)
Lの選手とやりだしてから、小藪はボクシングが崩れている。
背が高い奴に向かって、届かないからといって右フックを打っていても
背が低い相手より、相手の左手が邪魔になって当たらない。
当たったとしても親指やインサイドで当たっていてはポイントが取れない。
試合の時には、背が高い相手にはなかなか当たらなくて当たり前と思い、
当たればラッキーという右ストレートで良い。
それ以前に練習すべきは、競技を始めて最初に習ったようなジャブワンツーや、
踏み込んでの右ストレート、ステップインのバランスといった基礎基本だと思う。
ツマラナイと思うのが先に立つなら、研究不足である。
野球のピッチャーが一番大事なのはストレートであり、
その威力がある方が変化球が活きてくる。
基礎技術があってこそ、より高度な技術を有用に活かせものだ。
L丹羽×6-13○呉山賢臣(西宮香風高校)
待ちすぎ。打つ時ワンパターン。
しっかり連打は出せるのだから、その出し方をどうするかだ。
頭を使って試合を組み立てるのは、案外難しい。
いくら頭の中で試合を組み立てたとて、その情景が訪れるとは限らない。
アメフトNFLの超有名選が、スーパーボウルで初めて勝ったときの話を
ファンに求められたという。彼の答えはこうだったという。
「12歳の時です。それ以来、何千回も勝ちました。
そのうちのほとんどの試合は家の裏庭です。」
(以上、要約。『あなたに金持ちになってほしい』p.245-246
ドナルド・トランプ&ロバート・キヨサキ共著、白根美保子&井上純子訳、筑摩書房
原出典についても上述ページに記述あり)
NFLのスター選手は、この頭のトレーニングをやめたいと思っただろうか?
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そして本日は少年&幼年の練習会。
本日の大学生の手伝いは、清水、カズアキ、西嶋。
せっかくうちの試合のない日なのでただボーっと突っ立っていてもなんなので、
清水とカズアキには金先生の取り計らいで、ジャッジの視点を勉強。
↑「息をする≒喋る」のカズアキ、喋らない姿はご両親もご存じない?
全国ではどういうパンチが評価されるか、先生方から間々にアドバイスを頂いた。
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ところで他の選手は、どのパンチが評価されるかわかってる?
小学校の算数のテストで考えてみたらわかることである。
「8-7=」という問題があった時、「-」「=」の意味が分からないとダメだが
「8」や「7」にそもそもどんな意味があるか分かっていないとこの問題は解けない。
ボクシングに関係ないやんけ、と思ったのなら短慮である。
普段の練習は「8」をより大きな数にし、「7」をより小さくするためのものである。
しかし自分が8だと思っていてもジャッジの評価が6で、7が7と評価されていたのなら、
相手には負けてしまう。清水、カズアキに聞いたらわかるが、
この評価の方法も練習しとかないと身につかないのである。
ルミナリエ・カップもそのチャンスの場である。
by かんとく