『分岐点』について byかんとく

今週末の兵庫県練習会で今年のボクシングシーズンも終了。

早いもんである。

立教戦には多くのOBに足を運んで頂いたのだが、

久々に会った若手OBが家を買うと言っていた。しかも二人も。

一人は西宮名塩に土地買って一軒家を建てるといい、

もう一人はあの高級住宅地・夙川に新築マンションを買うという。

どしたの?宝くじでも当たったか?

・・・・・

両名とも結婚してしばらく経つので、家を買う気になった模様。

お前ら、なんで家なんか買うんや、と問うと二人とも、「いやー、勢いですね」

おい、A!名塩から勤務地までどうやって通うんや?

「バイクですね、駐車場2台分は確保できますけど、バイクの方が渋滞回避できますし」

Aよ、ローン組んで60まで働くとして、雨の日もバイクで通うんか?

「あー、それはしんどいかもしれませんね」

Bはさあ、夙川の駅前のマンションって、いくらなんさ?

「5,500万なんですけど、さっき申込みしちゃいました」

そりゃあ、お前の会社は給料良いだろうけれども、35年ローン組んだら

支払い総額は大体1.5倍になると思った方がええんやぞ?

「そうなんですよねー、そう考えると8,000万ですもんね」

しかもだ、マンションの場合は管理費だの修繕積立金だのもある。

毎月の出費は、ローンの支払いだけじゃなくて、+2万と考えるべきなんだが。

「でもやっぱり一目ぼれですねえ。1週間かけて嫁も説得しました」

まあ、買うと決めた人にあれこれ言っても仕方のない話なのだが。

・・・・・

ワタクシの感覚というのは、一般のサラリーマンの感覚とはどうも違うらしい。

嫁の両親に谷口町のホワイトハウスにおいて、コストパフォーマンスが良いだの、

物件の管理がやりやすいだの、そういう話をした際、嫁の両親は

ワタクシが何のことを言っているのか、よくわからなかったようである。

しかし定年退職したら管理費、修繕積立金が実際は結構負担になってきたようで、

やっと意味が通じた。ワタクシが最初に話した時から2年が経っていた。

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大学生にとっては何の話か分からん部分はあろうが、一つ覚えてほしい。

高額品をローンで買った場合、月々の支払いに占める利息の支払いも大きくなるという事を。

例えばローンで3000万のマンションを購入したとしたなら

(別にレクサスでもなんでもよいのだが、話の流れで不動産にしておく)

1年目は年利2%で年間60万、1.5%で45万は利息の支払いに消える。

それ以上払ってやっと元本が減っていくことになる。

2%なら毎月5万、1.5%なら毎月3.8万払っただけじゃあ、何年経っても元本は減らん。

マンションの場合は上述の通り管理費等もある。

中規模で月に2万、小規模ならさらに大きな額を支払うことになると思った方が良い。

つまりこの例(2%の場合)では、1年目に月7万円払っても借金は減らないということだ。

しかも不動産の場合、動かせないから不動産なのである。

つまり不動産を持っている場合(普通のサラリーマンとして家を1件のみ所有の場合)、

年をとって身体がしんどくなった時でも、通勤は今まで通り行わなければならない。

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とは言え、将来的に彼らが「賢い買い物をした」可能性というものもゼロではない。

某政党が政権の座につけば、おそらく金融緩和と減税政策を打ち出すだろう。

そうなればインフレになって、支払いよりも不動産の価格が上がる可能性もある。

(石油利権のために、親父と同じくイラクに戦争仕掛けた奴が国内でやった

インフレ政策に近いものになるかもしれない)

みんなが不動産を欲しがりだした時に、それを売り払えば、一財産築ける。

が同時に、今度はどこに住むのかという点でいえば、新たな住居が必要になる。

その場合は、高止まりの不動産を再度手に入れることにするのか。

結婚、マイホーム購入もそうですが、日本の政治も経済も今が分岐点?

by かんとく

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