『シェア』(レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース著、NHK出版)も
読み終わったのだが 、本日はドナルド・トランプの本について書いてみる。
『大富豪トランプのでっかく考えて、でっかく儲けろ』(同著者、徳間書店)
という、“これを読んでいる姿が人に見られると恥ずかしい”本なのだが、
電車の中で堂々と読んでみる(にやり)。
トランプさんと言えば、不動産で大儲けしたらしいが、ワタクシの感覚では
『ジ・アプレンティス』のイメージが強い(日本の『マネーの虎』みたいな番組)。
“トランプ”という名前のつく建物を幾つも持っているという点で
多分本当に金持ちなんだろうが、3年ぐらい前まで本屋にだいぶ本が平積みされて
いたという記憶がある。そう、ワタクシは本屋をウロつきながら
立ち読みするというのが趣味であるため、よく覚えているのです。
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さて、内容について。スケールがデカすぎるので、ついていけない部分も多いが、
この部分に関しては大学生にも読んでほしい。
「価値のある目標へ向かって足を踏み出そうとするとき、
あなたの“勢い”はまだゼロと言っていい。あなたにはコネもなければ実績もない。
誰もあなたに誘いの電話をかけてこないし、あなたの身には何も起こらない。
ここでは不動産業を例にとって説明するが、~中略~
“勢い”は次のような仕組みで機能する。まず第一に、あなたは世間に出ていき、
有望な取引や物件を探し求める。あたなは報われない努力を繰り返し、もちろん運にも
恵まれない。地味な努力を続けながら、あなたは世間にコネ作りを始める。
~中略~しかし、一日が過ぎるたび、コネをひとつふやすたび、
あなたは静かに“勢い”を蓄積している。
窮地におちいっても逃げ出さないという姿勢を、あなたは周りの人々に示しつづける。
あなたの身にはやはり何も起きず、あなたは黙々と努力を積み重ねていく。
すると、ある日突然、何かがあなたをブレイクさせる。きっかけは、
顧客の獲得の場合もあれば、契約の獲得の場合もある。
この成功を周りの人々に伝えると、あなたの信頼度は跳ねあがり、
みんなの見る目が変わりはじめる。
いつもどおりに働いていても、今のあなたは、一段上のレベルに昇格している。
しばらくすると、蓄積されたあなたの“勢い”に呼応して、物事が同時多発的に
進行するようになる。仕事や取引や顧客が、一度にたくさん押し寄せてくる。
この成功を周りの人々に伝えると、あなたの評価はうなぎのぼりになる。
そして、誰もがあなたに“勢い”があることを認め、
だれもがあなたの“勢い”に乗りたいと望むのだ!」(上述著、p.232‐233)
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この著者の考え方の基礎は表題の通り、“Think Big”なのだが、
だからと言って一つ一つの瑣末にこだわるなと言っているわけではない。
フレームは大きく設定し、それぞれの現実には逃げずに最善を尽くせと言っている。
その中でこの話はチャンスを作り出すための準備についての話だ。
無論、試合なんてものは年に何度もあり、自分のペース、モチベーションに合わせて
ボクシングを楽しむのも一つの考え方だと思う。
ただチームとして大事な試合に対して、レギュラーとして選ばれて試合するためには
準備というものが非常に大事になってくる。
毎日の一つ一つの反復というものは、直近の試合に対して即適合するものにはなるまい。
しかし毎日のコツコツの積み重ねこそが、スポーツにおいても大きな結果につながる。
そう思って行動した方が良い結果につながると思えるでしょ?
その直感はおそらく外れることがない。
by かんとく