ボクシングの基本5『減量』 BYかんとく

私の大学時代一世を風靡していたT・Kが捕まった。

悲しいものだ。10年前くらい、彼は時代を時めく億万長者だった。

当時は当然に100万枚以上売っているプロデューサーだった。

高額納税者ランキングに入るほどだったが、

最近のCDは2万枚も売れていなかったらしい。

詐欺に走った理由は自身の派手な生活を改善できなかったから、

とまことしやかに噂になっている。

人間一度身についた習性はなかなか改善できない、と言ういい例だろう。

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さて、表題について。年内最後の試合まで残り一ヶ月だ。

上記の枕部分は、各選手の体重に置き換えて考えていただきたい。

多くの人は、減量はボクシングにつき物と言うイメージを持っている。

最高のパフォーマンスを行うために、無駄なものはついていないほうがいい。

だから、昔からボクサーは減量するもの、と多くの人が考えている。

だがちょっと待て。

目的は最高のパフォーマンスをするため。

だからその手段として減量している、という考えを忘れてないか?

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その減量をしないボクサーの最たる例を挙げよう。

日本人でないため、今となっては知名度が低いが。

勇利アルバチャコフだ。

旧ソ連出身、で協栄ジムで世界チャンピオンとなり、9度防衛。

まあソ連出身だから、小学校くらいからボクシングをしているわけだろうが

彼がすごいのは減量をしないと、まことしやかに聞いていたことだ。

本当かどうかか知らない。

ただ、そのときに聞いたのは(もう10年も前の話だから詳細はあやふやだが)

「自分のベストで戦うために、わざわざ減量なんてする必要はない。

ベストで戦うために、普段からベストの体重で練習するべきだ。

そうすれば慣れたベストの体重で試合をすることができる。」というもの。

プロの選手でも、減量を失敗し、普段の練習から程遠い試合をしている選手もいる。

減量すると、普段とは違った状態の肉体、精神となある。

その状態でに臨めば、失敗するリスクも高いことを忘れてはならない。

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と考えれば、わざわざ選んで減量する必要はないのではないか?

私事を話すならば私は減量が嫌いだった。

生まれながらに体が弱いため、すぐ風邪を引く。

試合の前々日を丸々休んだこともある。

いろんな選手を見てきた中で思うのは、体脂肪を一気に減らすと

特に筋肉質な体形の選手は、体調を壊す可能性が高い。

(逆に中尾のように丸みのある選手は、体重が落ちにくかったりするんだが)

逆にとしおみ君のようにぜんぜん体調壊さない奴もいるけど。

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と、上記を読んで、じゃあ減量やめようと言う選手もいると思う。

単純にそうしようと考えたならば、日本の教育システムの弊害のせいにしてもいいが、

答えはひとつしかないと考える阿呆だ、と思われてもしかたない。

この項目を書いた理由は、日常から体重の管理を当たり前にしなければ、

結局、試合前に無茶な減量をすることで、悪い体調での試合という

リスクがあるということを忘れるな、といいたいからだ。

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試合の当日・翌日、食べたくなる気持ちはわかる。

だけれどもT・Kの噂話のように、後々になってまで自分の欲望を制御できなくなる

といったことがあればボクサー失格だ。

相撲部にでも入ればいいが、増量も減量以上に大変なものだ。

増やすにしろ、減らすにしろ、練習をし、体調を整えながら、

試合に対して準備することは大変だ。

だが大変だからできませんでしたじゃあ、アスリートではない。

さて、どうするのがいいと思うかな?

BY かんとく

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